Long
□07
1ページ/3ページ
僕が拉致られてから今日で3日目になる。
ベタに神威のカレンダーに赤いマジックで×を毎日付け足しているがバレる度に半分殺されかける毎日である。
ここに来てからというもの神威以外の人物に未だに会っていないので少し探検しようと思います!
「ふんふふーん♪
ここはなんじゃろなぁ?」
「あんたなにしてんだ?」
「Σおおおおお!?いきなり出てくんな!!」
「すまねぇ」
そう言って男は角の向こうに消えていったものだから一体なんだったんだと思いつつ角を曲がれば少し離れた場所まで行ってUターンしてきた。
「あんたなにしてんだ?」
「え、たったそれだけのために向こうまで行ったの?」
「いきなり出てくんなつったじゃねぇか」
「…そういう問題じゃないよね」
どこか連れを思い出させるボケをかましてくれた彼はとてつもなくでかい男だった。
余談だが前回の手紙でわかるよう炯が店長なのだがあの子は依頼人の話を聞こうともしないしまず働こうとしないので仕方がなく僕が仮店長として活躍しているのである。
余談なのに長くなった…
「てかあんた見たことねぇな、誰だ?」
「僕は山手滸
新世界の神になるために来ました!」
「そうかそうか」
「なんでも夜兎のDNAを僕に直接注入して戦闘兵器を作るとかなんとか」
「!
そうか、お前が実験体か」
「違う、神だ」
「へいへい」
軽く流して彼はついて来いとかかっこつけながらその先に続く長い長い廊下を進んで行った。
(あの子どこ行ったんだろう、帰ってきたらオシオキだネ)(うおおう!寒気が…)(きっと隊長だろうな…)