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吸血鬼
民話や伝説に登場する架空の存在。
人の血を吸うことで生きらえている生と死の狭間のキングとも呼ばれる存在である。
苦手なものは日光と十字架、にんにく。
生前罪を犯した者が何らかの悔いを現世に残したことにより化けて現れると言われている。
そこまで読んで自分は顔をあげた。
実を言うと依頼通り過激攘夷派の船に乗り高杉に会ったはいいがなにもすることがなく結局自分の第二の仕事をすることになった。
「わっかんねー」
「調子はどうでござるか、炯殿」
「万斉かーうん、なにもわからないー」
やっぱり実際の現場に言ったり被害者に話を聞かなければ何も得るものはない。
何度も高杉に船を降りる許可をもらいにいくのにだめだの一点張りで外に出してくれない。
「…万斉なら外に出してもらえるのかなー」
「なんなら拙者が現場を見に行こうか」
「君は犯罪者でしょー?」
「プロデューサでもあるでござる」
「あ、そっか
じゃぁこれを確認してきてくれないー?」
「わかったでござる」
調べたかったことのメモを渡して船を降りていくのを見届け本題の仕事に取り掛かる。
ここはネット設備が十分に揃っているから事件以外では動きやすい。
自分の店にも一台はパソコンが欲しいものだ。
「まず夜兎について調べてっとー…」
宇宙一の戦闘部族だということ以外に親を殺せば一人前と認められるとか恐ろしいことまで記述されていた。
(これは少し急いだ方がいいかもしれないー)(聞いてきたでござるよ)