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「"犯人の吸血鬼見付けたテレポートする"


たったそれだけかいー!」



しかもミミズがいるようなへなへなの文字である。



「でも吸血鬼を見付けれただけ進歩したぞー…」



前回万斉に調べてきてもらったこと、それは


1、被害者の傷
2、吸血行為の前の不思議な破裂音について
3、警察の見落としていそうなもの
4、被害者の話(吸血鬼を覚えているか)
5、被害者達の経歴


全てを事細かに調べて来てくれた万斉のおかげでもう一歩で真実に近付けそうだ




「(まず被害者の傷を見ればなぜか3つプツリとしたものがある
牙を立てたとしても2つならまだわかるがなぜ3つ?

それから破裂音。
滸の手紙の"テレポートする"って言うのはきっと犯人が、だ
テレポートする時に音が出るのか?
…いやでも万斉の聞き込みメモによるとその破裂音は遠くのビルから聞こえたとか…
一瞬で現場に行くのは無理だろう

事件当時のものかはわからないけど針が一本

そして被害者は吸血鬼を見ていないという
いきなり背後に現れた?
それとも吸われる前に気を失っていた?

最後に被害者は全員前まで将軍の元で働いていたという…いわゆる女中か。なぜ女中が狙われる?)」




そこまで考えてうーんうーんと唸っていると後から高杉と坂田氏が現れた。




「炯」

「おお、坂田氏ー!…と高杉ー」

「滸の居場所がわかった
ここからすぐ近くの船の中だ」

「それはなんの船ー?」

「春雨の船だ」

「直接乗り込むのは危険じゃないかなー?
高杉、手伝ってよー」

「なんで俺がおめぇを手伝わなきゃなんねぇんだ」

「…なら今度肩揉んであげるじゃないー」



そんなので釣れたらすごいわ!
と坂田氏が心の中で突っ込んだ時



「仕方あるめぇ…どうすりゃいい?」

「狽サんなんでいいのかよ!」

「そうだなー、とりあえず……」











(もう少しでわかる気がするんだけどなー…)(滸、待ってろよ!)(肩揉みだけはプロだからな、こいつ…)
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