Long

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ドォォン…



「神威、何事!?」

「うん、ついに君を迎えに来たみたいだヨ」

「じゃあ炯?」

「それと白髪のクルクルパーマも。
さぁ、そろそろ品種改良しようか」



"準備は整ったから"

そういって無理矢理滸を実験室に連れていく神威にどうすることも出来ずただ迎えに来てくれた2人を心配そうに探すしかなかった。















「滸ーーーーー!」

「ちょっと、坂田氏うるさいよー」

「みつからねぇんだからしゃぁねぇだろ!?」




一方、こちらはまんまと侵入に成功し木刀やら木材で敵を薙ぎ払っている坂田氏と炯。

準備に時間が掛かってしまいもうすぐアニメの終わる時間だ。




「坂田氏、自分はこっちを探すからー」

「じゃぁ俺はこっちだな?」

「くれぐれも変な事をするなよー?」

「お前じゃあるまいし…」

「じゃぁ…Good luck☆

「…………。」




親指をぐっと突き上げて某忍者漫画の某ポーズを決めた後軽やかな足取りで消えていく炯を憐れそうな顔で坂田氏が見ていたとか、なんとか。




「ふむ、これは一体どうしたものかー」



敵に囲まれた中ふーむと考えるその姿は酷く不似合いである。


おりゃぁぁぁとか、とりゃぁぁぁとか叫びながら襲い掛かって来る敵を不自然に落ちているロープをピンと張り詰めるようにして持ち上げることで何人かを転ばせる



「ちょろいー♪」



不敵に笑う炯に逆上し突っ込んでくる敵に鞭のように叩いてやろうと思えば逆に引っ張られてロープの反対の端を確認すれば柱に結び付けられていた


おやおやまあまあー、と呑気に溜息をつきつつヒラリと間を通ってロープを極限に伸ばし一気に時計周りに大きく走ってやれば柱に敵が団子になってくっついてしまった。



「一回やってみたかったんだ、船長の真似ー♪」



某海賊映画の船長のことである。












「いやだ!2人に会ってから品種改良する!」

「もう我が儘は言ってられないヨ
大人しく品種改良した方がいいと思うヨ」

「僕はこの世界の神だぁぁぁぁーッ!」




また全く訳のわからないことを………。

勢い余って神威を殴ってしまったバカな滸


ゴゴゴゴ…と地響きのような殺気が滸を襲った










(こ、これこそ絶体絶命…!)(滸ー!)(坂田氏うるさいよー)
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