Long

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……………。



しばらく沈黙が続いた後滸がお腹を抱えてうずくまった。




「滸ー?」

「ぅくっ…、もう我慢出来な…っ
ぎゃははははははっ

「這狽ヲ、えええー!?」

「おま、ぶふっ、その頭でかっこつけてもっうくくくっ…」
「確かに…ぷっ」




その場が笑いの渦に巻き込まれるのにはそう時間が掛からなかった。

アフロ姿でしかも俯せの状態で顔だけ上げている炯が事件を解決+妖笑なんて浮かべれば、確かに面白いとしか言いようが無い。




「「「「ぎゃははははははっ、ごほごほっ」」」」

「むせるまで笑わなくてもいいじゃんかー!」

「「「「ぶほっ、ちっちぇェェ!」」」」




炯が恥ずかしさで立ち上がればその身長の低さに再び笑いが起きた。
炯はプリプリ怒って走り去ったつもりだったが怪我と疲労のせいで足がもつれて派手に転び、それがまた笑いを生んでしまいしばらくお腹を抱える者が数名いた。















「ダセェー…」

「ぶふっ、そのニュース何回目?」



報道陣に撮られていたためその姿は全国に広がっていた。



「もう最悪だよー
滸のせいで入院しなきゃだしまたお店リフォームしなきゃー」

「怪我は申し訳ないと思ったけど
店は君が爆弾投げたのが主な原因だよね?

「お腹すいたなー」

「…お腹すいたね」





なぜそうなる?
(もちろん、彼女達がボケの日だからである)


あれから入院を余儀なくされた炯は団体病室で療養中だった。滸はなぜか回復が早く入院することなく過ごしている。

吸血鬼さんの話によると少ししか出していないため戦闘本能は出ないが夜兎の特徴(異様な回復力、バカ力)が残ったのではないかという。
それはそれで便利なためそのままにしておいたのだ。




「それにしても誰もお見舞い来ないじゃんー」

「忙しいんじゃない?」

「っち、坂田氏はニートだろうがー!」


コンコン


「おお、誰か来たー!」




見舞いに来てくれた人を早く見ようと嬉しそうにカーテンから顔を覗かした炯は溜め息をつく。




「見舞いに来てやったぞ。」

「なんだヅラかー…」
「あ、ヅラだ」

「ヅラじゃない、桂だァァァ!」

「あだっー!?」



叫んだ桂は何故か勢いで炯の頭を殴った。




「…すまないついカッ☆となってしまったんだ」

「そんなどっかのニュースで言ってそうなこと言うのやめてよ、ヅララ」

「あれ、お見舞い品はー?」

「ヅララとはなんだ、滸
そして見舞い品はこれだ」




サッと紙袋から取り出したのは七色のアフロだった




「うっわ、かっけぇぇー!

羨ましい!
ヅララ、僕にはないの!?」

「滸にはこれをやろう」




次に取り出したのはお下げのヅラとセーラー服だった。



セーラー服とか超レア!

なにそれカワイイ
自分はアフロだけじゃないかー!」




得意げに笑う桂。
もう一つ紙袋を取り出して炯に手渡した。











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