Long

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「「「ただいまー」」」



食材を買った袋を抱えて3人は何事もなかったかのように笑顔を浮かべて帰ってきた

これは3人で話し合った結果である



ル「大丈夫だったか!?」

ゾ「なんか言われたか?」

サ「無事に買えたかい?」



紳士なサンジだけ3人の荷物を軽々と受け取り後ろ向きで歩きながら尋ねて来る



滸「ナンパ?されなかったよ」

炯「怪しい人もいなかったし」

基「チョー美人なお姉さんならいた!」



悪い虫が付いていないことを確認すればそうかそうか、と各々自分がしていたことを再開する












滸「ねぇ、ルフィ
罪ってなんだろうね?」

ル「罪?んー…俺にとっての罪は
仲間を裏切った時だな」

滸「仲間を、裏切る…」


それっきり黙り込んだ滸をルフィは不思議そうな顔で見てから自身の特等席まで行って座り手を伸ばして滸を膝の上に座らせる



滸「買求Aルフィ!?///」

ル「俺は滸が考えてることはわかんねぇけど
話を聞くぐらいなら出来るぞ?」

滸「…ううん、なんでもないの」

ル「そうか!」



一瞬言ってしまおうか、と迷ったが他の二人が脳内をちらついた瞬間ルフィの言葉が重なって首を横に振った












ゾ「おい、炯」

炯「なぁに?」

ゾ「てめぇ、何考えてんだ?」

炯「え?」

ゾ「お前が何か考えてるときの癖」


ゾロが指を指したのは炯が額に添えた右手


ゾ「右手を額に添える癖」

炯「これ癖だったのか…!」

ゾ「…………。」

炯「なんでもないよ
ちょっと昔を思い出しただけだから」














基「炯ちゃーん!」

炯「基ちゃん!」

基「おはよ、ご飯食べよ!」

炯「うん!」



気付いた時には既に2人は施設で育てられていた

毎日白衣を着ていた里親達で2人以外の子には少し冷たかった



「炯ちゃん、基ちゃん」

「「おはようございます、ウォーカーさん」」

「おはよう、ご飯出来ているよ」

「「わーい!」」



いつも2人は一緒にいて本当の姉妹のようだった



ある日学校に転校生が来た


滸「滸ですっ」

炯「滸ちゃん一緒に遊ぼう!」

基「私達施設で生活してるんだ!」

滸「そうなんだ…」

炯「滸ちゃんはお母さん達仲良し?」

滸「すっごく仲良しだよ!」



これが3人での初めての会話だった
それからは滸も加わり3人で過ごすことが多くなっていった






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