Long

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兄「こんにちは、皆さん」

滸「ご機嫌よう、イケメンさん」

炯「あれ?関西弁じゃないの?」

基「声と優しさはお兄さんなのにあんた誰だ?」

兄「オーノック三世の双子の兄だよ」

『えぇ!?』



なんかお兄さんがイケメンになってました



滸「ど、どうして?」

兄「あれ実は特殊マスク被ってたんだ
海賊だから用心しちゃって…ごめんね」

基「騙してたのね!?酷い!
許すわ!

弟「萩魔キんかい!」



あれ?弟さんいたの?
いつの間にか来てた弟さんはお兄さんの隣に立つ

確かにそうして見れば瓜二つである



滸「すごぉい、そっくりだ!」

弟「双子やからな」

炯「そういえばリームさんとルームさんも似てるよね」

兄「…そういえば似てるね」



軽く話した後肉にがっつくルフィとエースの傍に行き同じくがっついていると今度はリームとルームがやって来た



ル「朝はおおきにな」

炯「うちは何もしてませんよ」

ル「お陰で恋に落ちてもたわ」

炯「ならダンス頑張らないと、ですね!」

ル「へへっ、応援してな?」


滸「今朝はすみませんでした!」

リ「え?あ、もしかして貴方が犯人?」

滸「色々と…」

リ「全然いいのよ
だって魔法をかけてもらったし!」

滸「なら良かったです♪」



上品に口元を隠してクスクス笑うリームとルームは誰が見てもとても綺麗で…そこで基は思った



基「(自分が落としたかった)」



無理だと思うよ?














ぱくぱくむしゃむしゃごっくん



ル「滸、可愛いなぁ…」



テーブル越しに滸を見つめるルフィはいつの間にか食べる手を止めていた



エ「なんだ、惚れてんのか?」

「うん」

エ「なら早く決着つけねぇと
………盗られちまうぜ?」



一瞬エースの方に目を向けただけで滸の傍には明らかに好意を寄せているであろう男の姿があった

ルフィは珍しく焦って持っていた肉を落とし今にも飛び掛かろうとするがそれをエースが止める



エ「まぁ待て
チャンスはいくらだってある
だが今はまだその時じゃねえ」

ル「……わかった」



小さく頷いて頭の中から消すように再び肉にがっついた














俺は今まで逃げてたのかも知れねぇ



炯「ゾロ、うちと一回踊ろうよ!」



くいなみたいにぽっくり逝かれたら酷く悲しいから
大事なものほど無くなりやすいから

でも



炯「おーい聞いてます?まりもさーん?」



綺麗に着飾って綺麗な笑顔を浮かべるこいつがあまりにも愛おしく見えたから



ゾ「誰がまりもだ、ごるぁ!?」

炯「きゃー怒ったー♪」



無くなるまででもいいから愛そうと思った――



ゾ「ほら踊るんだろ、行くぞ」









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