Long
□03.5
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目を覚ましてもそこに長谷川さんの姿はなかった
「ん……剥p凵[!?」
「よォ、やっと起きたかチビ猫」
クククッと喉で笑う高杉を見て炯は思った
「(なんでおんねーんー)」
あれ?関西弁?
ふと下を向けば自分が来ていた服ではなく普段着ない着物姿の自分
「安心しろ、また子が着替えさせた」
「なんだ良かったー」
「はだけてんぞ」
襲って欲しいのか?
ねぇよー、ばーかー
軽口を叩きつつ寝てる間に取られている眼帯の代わりに前髪で右目を隠しつつそういえば、と繋げた
「お前のせいで店なくなったじゃねぇかー
返せこのやろー」
「考えも無しに俺がそんなことするわけあるめぇよ
お前をここに来させるために店一個潰した」
「ざっけんじゃねぇぞー、普通に招待しやがれー」
ギロリと左目だけで睨んでおもむろに立ち上がりどこから出したのかメガホンを取り出して高杉に向ける
「お前の母ちゃん何人だぁぁー!」
「っ、耳元で叫ぶんじゃねぇ!
地球人に決まってるだろ」
耳を塞いで顔を上げた時には既に遅し。
そこに炯の姿はなかった
「ククッ、やってくれるじゃねぇか」
(この船にゃぁ窓がねぇから簡単には逃げれねぇよ)(ちょ、脱出口どこですかー?)