Moonshine
□Moonshine(前)
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【担当:涼】
中学2年生の石川祐紀は嫌がらせに悩んでいた。
靴に画鋲が入れられたり、下駄箱に動物の死体を入れられたり、机の中に手を入れたときに刺さるように針が固定してあったり・・・。
また、1日が始まる。
祐紀:おはよう、桃子。
桃子:おはよう祐紀!・・・祐紀、顔色悪いけど大丈夫?
祐紀:うん・・・。
桃子:嫌がらせなんて気にしちゃダメだよ。絶対私が犯人見つけるから!
祐紀:ありがと、桃子。
【担当:琥珀】
桃子:お礼なんていいよぉ〜。私たち親友でしょっ!
亜美:桃子〜。ちょっと来て〜〜〜。
1部の女子が桃子を見つけて声をかけてくる。
桃子:ちょっと待ってて。
そう祐紀に声をかけると彼女はその生徒たちの方へ近づいて行った。
その瞬間、彼女の表情が一変する。
桃子:あいつうぜー。私のこと親友だと思ってんの。
唯 :本当うざいよね、イジメ考えてんの全部桃子なのに。
梨花:ホントホント、バカだよね〜。
祐紀を見ながら全員でクスクスと笑う。
【担当:涼】
桃子:渉に頼んでさ〜、今日は教科書破かせようと思ってるんだ〜。ねぇ亜美ちゃん、石川の靴トイレに捨ててきてよ。唯ちゃんは悪い話広めて。私は・・・そうだなぁ、筆箱!筆箱盗むから!
亜美:うん、分かった。
未来:パシリに言って何かやらせよっか?
桃子:うん、お願い。手紙書かせて。脅しの手紙。ちゃんと定規使って誰だか分らないようにしてよ。・・・それじゃあ私、もう行くね。ずっといると怪しまれるから。
未来:うん、じゃあね。
桃子は小走りに祐紀の方へと向かった。
祐紀:何話してたの?
桃子:あの子達ね、祐紀のいじめのこと先生に言ったんだって。でも、まともに取り合ってくれなかったって・・・酷くない!?でも大丈夫だよ。みんなで犯人見つけて絶対謝らせるから!
祐紀:桃子・・・。
桃子:当然じゃん!親友だもん!
祐紀:ありがと・・・本当に、ありがとうっ!