□その他
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英雄になりたかった。
国のため
国民のため
平和のため
自由のため


耳障りの良い言葉は、浅はかで稚い自己顕示欲を満すのに充分だった。


冷静に居たつもりでもその実、戦争という物の本質を理解してはいなかった。


国を守る、平和を作ると自分のしてきた事は、両腕を縛られて何もできぬ自分をあんなに恐れていたごく普通の少女の恋人を奪い去る事と同義であったのだ。

そして、そのごく普通の少女達を、狂気にも似た憎悪に駆り立てさせる。


己のしてきた事は、つまりはそういう事であったのだと、ディアッカ・エルスマンは暗い独房の中で考える。






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