螺旋戦隊

□STAGE1
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[act.1]

「螺旋戦隊」
『スパイラレンジャー!!』

どおぉぉ―――・・…ぉんッ


説明しよう!
彼らが自らの恥ずかしいグループ名を叫ぶと同時に、背後に6色の煙が湧き上がったのである。
ちなみに、風向きによっては自分が呼吸困難に陥る危険性のある、命懸けの演出だが、ヒーローの幸運をもってすれば、そんな事はありえないのだ!!

「〜〜げほっ、うっ、ほっ、おとばしる情熱っスパイラレーッドっ」
「あれぇ?な〜んでいっつも、レッドだけ煙被っちゃうんだろ?」
「あんたの作り方がマズイんじゃないのか?」
「ブラック…あんまりブルーの機嫌を損ねるんじゃないよ」
「そやで?女の子には優しくせな」
「単に、レッドの運が足りないんだろう」
「…けほっ、てめぇら、好き放題言ってくれやがって…」


・・・ありえないのだ・・・?


「う〜ん、じゃあレッドのだけ、もう少し後ろ向きに煙を噴き出すようにしてみるね」
「おぅ、さんきゅーな、ブルー」
「な、何だいっロリコン!」
「うわ!?」
「?イエローは何を怒ってるんだ?」
「…放っとき、ブラック。世の中には触れたらあかんもんも、あんねんて」
「いつもの事だ、気にするな」


こ、こうして、日々調整を続けるスパイラレンジャーたち。
しかし、恐るべき脅威が近付いている今、平和な時間はそう長くは続かなかったのである。

負けるな、螺旋戦隊!
進め、スパイラレンジャー!!
少年たちの、明日はどっちだ!?
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