螺旋戦隊

□黒生誕記念日
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「ブラック!今日、誕生日だって話、ホントか!?」
「あ?何だ、突然。そうだが?」
「わ!本当なんだね?」
「わーい!今日はご馳走だぁ!!」

「ちょっと待て!何だ、そのご馳走ってのは!?」

勝手に盛り上がる他のレンジャーに、すかさずツッコむブラック。

「え?だって、なぁ?」
「パーティといえば、ご馳走やろ?」
「そうだな」
「ご馳走といえば、ブラックだよねぇ」
「そうそう!楽しみだね〜」
「だから!どうして俺の誕生祝いを、自分で用意しなきゃいけないんだって言ってるんだ!」

ブラックの叫びに、きょとん、とするレンジャーたち。
+指令と副指令。

「えーっと、じゃあ、お料理は副指令にお願いするかにゃ?」
『えっ・・・!?』
「いや、俺がやる」
「でしょ?」
「ブラック、決断早いわよ!私の立場ってもんがないじゃない!」

副指令の叫びなど華麗にスルーして、にっこりと笑う指令に、ブラックは思わず肩を落とす。
その様子を見守っていたホワイトは、そっと苦笑を零した。

(でも、何だかんだ言いながら、皆さん楽しそうなんですよねー…ブラックさんだって早速、献立考えてるみたいですし)

「ねぇブラックさん!私、ケーキはモンブランが良いです!」
「あ!ホワイトずるいー!えとえと、私はイチゴ〜」
「じゃあ俺、チョコレート!」
「えい、五月蝿い!俺の誕生日だろうがっ!!」
「チーズケーキもな」
「……ッ!!」


12月1日、スパイラブラックの生誕記念日。
沢山の料理と、目移りしそうなケーキが並ぶ食卓を囲んで、スパイラレンジャーたちは今日も平和である。

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