螺旋戦隊
□STAGE3
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[act.1]
薄暗い部屋で、コンピュータのキーを叩く音だけが響く。
ふいに、ぱち、と音を立てて部屋が明るくなった。
響いていた音が止む。
「こんな暗い中でやっとったら、目ェ悪なるで」
「…グリーンさん」
顔を上げたホワイトが、ゆっくりと振り向いた。
「誰かお探しでしたら、ここには私しかいませんよ」
「いや、別にそういう訳やのーて」
「…では私に、何か御用ですか?」
「うん、ちょっとだけな」
再びコンピュータに向かう少女から、少し距離をとって机に寄り掛かるように座る。
「机は座るところじゃありませんよ」
「うわ、見えとんの?」
「画面に映ってるんです」
「なーんや」
グリーンは、へらっと笑って椅子に座り直す。
ホワイトは振り向く気配がなかった。
「…なぁ、ホワイトってブラックと仲えーのん?」
「……良くして頂いてます」
「他の皆とも?」
「まぁ、それなりには」
「ふーん」
含みのあるグリーンの問い掛け。
彼の意図するところとは如何に?
そして、あくまで素っ気ない態度をとり続ける、ホワイトの真意とは!?
意味深な空気の立ち込める中、新たなステージの幕開けである!!