螺旋戦隊
□テーマソング
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「あーか〜ぁい血潮を〜うーつーぅしーぃだす〜♪」
「何やブルー、ご機嫌やね」
「何ていう歌です?」
「フッフッフ。司令が最近、いっつも口ずさんでる歌なの」
「あ、そーいや俺も、聞いたことあるかも」
「そうなんですか?」
「レーッ、レーッ、レーッ!しょーねーんレーッ!オー!!」
スキップでその場を去るブルーに、置き去りにされた2人。
「ホントにご機嫌ですねぇ」
「何やったかなぁ…この歌、確か名前聞いてんけど」
「レーではなく、レッドだ」
「おりょ、シルバーやん。珍し」
「レッド、ですか?」
ホワイトが首を傾げるのと、グリーンが顔を明るくするのが、ほぼ同時だった。
「そうや!この歌!」
「わ、何です。思い出しました?」
「少年レッドのテーマや!!」
ぱあっと顔を輝かせて、グリーンもまた歌い始める。
「レーッレーッレーッ、しょーねーんレーッ!おー!」
やはりスキップで去る背中が見えなくなってから、ホワイトがはたと我に返った。
「…少年レッドの呪いでしょうか」
同じ名を冠する、自らのリーダーの顔がよぎって、頭を振る。
通りすがりだったらしいシルバーの姿も、いつの間にか消えていた。
「ちゃーらちゃちゃちゃん、ちゃーらちゃちゃちゃん、ちゃちゃーちゃちゃーらちゃっちゃらら♪」
自分も無意識に口ずさんでいることに、ホワイトは未だ気付いてはいない。
これは本当に、少年レッドの呪いだというのだろうか?
スパイラレンジャーの運命や、いかに!?
少年たちの、明日はどっちだ!?!?
―Not to be continued.
→一言蛇足