DREAMⅠ
□戦闘漫画に通り名必須！
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｢あ、笹川｣
｢あ、笹川、ではない！ライオンパンチニスト笹川了平だっ！｣
｢ライオンパンチラリスト？｣
｢違うっ！ライオン、パンチニスト、だっっ！！｣
｢おぉっと失礼。ライオン、パンチニスト｣
｢そうだっ！ライオンパンチニスト笹川了平と呼ぶのだ！！｣
｢ライオンパンチ…ぅへー｣
｢声が小さいっ｣
｢ライオン…うへい！｣
｢どーして途中で声が小さくなるのだ!?｣
｢だって長いんだもん。略してライへーとかで良くない？｣
｢があぁぁっ、だめだっ！パンチがなければボクシングの強さが伝わらんだろうっ｣
｢えー、じゃあライパンとか…って、笹川の名前消えちゃったよ｣
｢そんな食パンみたいなのでは、極限強そうではないっ｣
｢あー、もう面倒臭いから笹川で良いじゃん。充分強そーだよ、笹川了平｣
｢む…ほ、本当か？｣
｢うんうん。そんな笹川にはホラ、こっちのライオンもあげるから｣
｢何だ？タンポポではないか｣
｢こないだ英語でやったじゃん。タンポポは英語で？｣
｢…う｣
｢…思い出せ、ライオン笹川っ｣
｢……｣
｢……｣
｢…きょ、極限に忘れたぁっ！！｣
｢ダンデライオン。君にぴったり、すぐ覚えたよ｣
道端のタンポポを摘み取って差し出すと、少し考える様子を見せてから、恭しく受け取ってもらえた。
ぽかぽかと暖かい春の日差しを受けながら、ライオンパンチニストはいつもより控えめに笑う。
それが照れていたんだと気付いたのは、もっとずっと後になってからのことだ。
Fin.
通り名と言えば、まず思い浮かんだのがコレ。
CDで皆に｢声が小さーい！｣と言いながら呼ばせてたのが可愛かった。
title×38℃[意味不なお題－戦闘漫画に通り名必須！]
20080310+11/DANDE･LION
web clap:20090408-20100122