くら
□No8...
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毎朝6時25分、俺はこの公園の前を自転車で通りすぎる。
「(.....来たっ!!)」
毎朝この時間、この場所で見かける少女。年は同じくらいで、近くの女子中の制服を着ている。
初めて見かけたのは1ヶ月ほど前で、いつもより早く目が覚めてしまったので、
早めに行って自主練でもしようかと考えた日。
───彼女に出会った
ドキッ
不覚にも胸が高鳴った...。
いつもは、外見しか見ていない女子たちを拒んでいるのに自分も結局同じで、苦笑いするしかなかった。
それから、毎日早く家をでて....
「(って俺阿呆ちゃうか...。)」
毎朝、数秒しか見ることのできない彼女にこれだけ溺れている。
「...よし、そろそろ行こかっ!!!」
キミに会いたくて、
今日も俺はペダルをこぐ
(「あっ...おはよう♪」
「!!........おん。」
どうやら今日は収穫ありのようだ。)
*終わり*
090731 空羅