ぶっく
□Drop.
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〜守るべきモノ〜
…??あれ…ぶつからない…
…ブツカラナ…イ……??
「…ん〜……」
…!?
落ちてる。確かに落ちてるけど…地面に落ちてない。
そこには、延々と暗闇があった。
「は!?なにこれ…」
壁も何も見えない…
ドスッ!!
「いってぇえ゛!!」
思わず、すごい声が出てしまった…
「いたたた…ここどこ??」
私が落ちたのは、十字路のど真ん中だった。
「誰か〜…」
返事はない。
「んもぅ…ん??」
私、すんごく洋風な服着てる…
ボロボロだけど、かわいい…
「…えぇ!?なんで??なんで?!?!」
「さっきまで制服だったのに。」
依駈はへなへなとしゃがみこんでしまった。
「仕方ない…進むか……」
結局、こうなるんだ…
「さて、どの道を進もう…」
独り言も言うようになってしまったらしい…
「きゃッ!?」
何かがいる!!
私は、そのまま気絶してしまった。
「…??……立ってる…!?」
目が覚めると、そこには、1匹のくまのぬいぐるみが立っていた。
「…どうしたの??」
いつのまにか、私は話しかけていた。
すると、そのくまのぬいぐるみは、よたよたと右の道へすすんで行ってしまった。
普通は気味悪く思うのに、
なぜか、愛着がわいていた。
「なんでだろ…」
すると、依駈はすっと立ち上がり、何かに乗り移られたかのように、くまのぬいぐるみを追って右の道へ進んだ。
「守らなきゃ…
あのこを守らなきゃ…。」