小話

※ショートストーリーにもならないような駄文(主にギャグ)です。

キャラ崩壊注意!
アレンが女の子だったりそうじゃなかったり…
◆no title 







あの人の優しさは残酷だ

敵のくせに
ノアの癖に



まるで普通の人間みたいに僕に接してくる


こっちが拍子抜けする位くったいのない顔で笑ったり


しつこい位、優しい声で甘やかしたり


本気で拒絶すれば、まるで傷付いたような笑みを浮かべたり




だから翻弄される
混乱する


いつかボロボロに傷付いた時に、僕の前に彼は現れて、何も言わずにずっと背中をさすってくれた事もあった



かと思えば僕の前で、何人もの人を傷つけて、笑っている彼に出会う事もあった



僕は彼の
やさしさと残酷さ

その二つのギャップに
振り回されていった




甘いやさしさで心を揺さぶられ、残酷さでこの胸を引き裂かれる


まるでふさがりかけた瘡蓋を固まる前に破がされるような繰り返し

傷が癒える事はなく、心の傷口の血は止まる事がない




もう僕の前に現れないでと何度口に出そうと思ったか…

しかし実際に彼を目の前にしたら、その言葉は音にされる事無く、胸の内に隠れてしまうんだ


弱みにつけ込まれたのが運の尽き



今日も彼は僕の前に現れるのだろうか


その時の彼は
白か黒か


どちらにせよ、今の僕には両方とも許して受け入れて仕舞える程、彼に感化されてしまった事は、言うまでもないだろう







.

2010/07/30(Fri) 01:09 

◆泡沫 







朝、コーヒーの匂いと、パンの焼ける匂いで目が覚めた。


眠気眼で、パジャマのままキッチンに行くと、

天然パーマの黒髪を緩く後ろで結わえた彼が、
エプロンをしてガス台に向かっていた。



「あ、おはよう少年」


「おはようございます…」

僕に気付いた彼は嬉しそうに微笑み、まだ寝癖の残る僕の髪をなでた。



「何作ってんですか」


お腹の鳴る音を押さえずに、火にかかっているフライパンを覗き込む。

ジュウジュウという音とバターの香ばしい匂いがまた、食欲をそそる。



「フレンチトーストに目玉焼き。美味そうだろ?」


「うん…お腹すきました」

ごくりと喉か鳴るのと、またお腹の音が鳴るのがちょうど重なって、それを聞いてしまった彼はそれはまあ、お腹を押さえるくらい面白かったのか、クスクスと笑った。


僕は恥ずかしくって赤面し、いつまでも笑ってる彼に怒った。

彼はごめんごめんと、頬を膨らまして怒る僕をなだめる。


大きな手にまたわしゃわしゃと髪を撫でられ、
ちゅっと額にキスされれば僕の機嫌なんて直ぐに回復してしまう。




「ほら、着替えてこいよ。朝飯にしようぜ」


「うん!」


僕はせかせかと着替えを済まし、またキッチンへ舞い戻る。

彼が入れてくれた、ミルクたっぷりのカフェオレを飲みながら、こんがり焼けたフレンチトーストにかじり付く。



「美味しい?」

「うん、とっても!」


「それはよかった。
いっぱい食えよ。まだ沢山用意してあるから」



僕の頬についたパン屑を彼が指で拭いながらそう言った。


日常の何気ないひとこま。

それがなんだか嬉しくて幸せで、こんな日々がずっと続けばなんて思った。


何時までも、何時までもこうして彼が僕の隣にいてくれればいいとそう思っていた。


彼と過ごした三週間と6日間











携帯に残留してた文
朝の一こまが書きたかったんだと思う。

2010/06/11(Fri) 18:31 

◆夏を先取り 







「ねえティッキー、海連れてってよー」

「そーだ連れてけ、バカティキ」

「ツレテけツレテけ!ヒヒ!」

「やだね面倒くさい」

この暑いのに外出るなんてそっちの方がバカじゃないかと思うほど外は暑かった。


妹達の非難の声も無視して、俺は二度寝しようとシーツを頭まで被る。


するとロードが最終兵器の言葉を放った。


「しょうがないかぁ。ボク達だけでいこぉよ。

あーあ、せっかくアレンも楽しみにしてたのにねー」


ぴくっ


「水着も一緒に買いにいったのにー」

がしぃっ


「何ティッキー?」


「やっぱり行くよ!お前らだけじゃ溺れたりしたら危ないし!な!」


目をキラキラさせて急いで支度する26歳。
その姿はさながら夏休みの始めの頃の中学生のようである。


(アレン馬鹿・・)

(アレン馬鹿だな・・)

(ヒヒ!)





暗い話書いてると明るい話書きたくなります。

2010/06/05(Sat) 14:30 

◆ネタばれネタ 

※ギャグです











「お姫様だっこ・・・」


「ん?どうしたのティッキー」


「俺ずっとお姫様だっこするなら少年だって決めてたのに・・・」

なんでと未だに頭を抱え頭痛に苦しむワイズリーを不屈そうに見る。

むすっと機嫌の悪い彼に周りは少し引いた。




「安心しなさい。14番目はワタシが責任もってお姫様だっこしていきますカラ


千年公のその言葉にティキは思わずワイズリーを落としそうになった。





エ ナニコノ人カクシンハン・・










次回予告


「さあ、参りますよ。14番目


「いやいやちょっとまて!
少年は俺のお姫様・・」
「ティッキーにはワイズリーがいるでしょー」

「な、違・・少年違うから!
これ浮気じゃないから!」


「・・何わけわかんない事言ってんですかあんた」










終わろうか)^o^(

2010/06/05(Sat) 14:08 

◆鎖 





思えば会ったときから
彼女は重い鎖に繋がれていた


俺がなにを言っても
何をしても

表情一つ崩さない彼女に、初めは心が無いんじゃないかって思った



だけどある時、ふとしたきっかけで
彼女の過去に触れる機会があって、
そのとき初めて俺は彼女の"表情"を見た気がした


傷付いたような
だけどその痛みを懐かしむような

深い深い慈悲の表情



この子には色なんて存在しないと思っていた俺にとって、それは驚嘆だった

そして唐突に理解したのだ


彼女は心が無いのではなく、
心を縛られているんだって


表情を変えられ無いほど雁字搦めに捕らえられているから、だから大した事でなければ、ぶれないし、けして揺るがないんだって




俺はその事実を知って
悔しいのか、
はたは彼女の表情を変えられる唯一の弱点を発見出来て嬉しいのか、わからなかった


わからなかったけれど、この内からふつふつと湧き上がる感情はなんなのだろう


わからなくて、けれど
この感情を持て余す事も出来なかった俺は、
最後に一つだけ、彼女に聞いた


それは
辛い事かと
悲しい事かと


彼女は答える


辛いけど悲しいけど
この鎖が唯一僕とあの人を繋いでいる確かな証だと

だから嬉しいのだと


そう答える彼女の表情は
今まで見たこともない
笑顔だった

白だけが彼女の色だと思っていた俺にとって

その表情は
言葉では表せない程、
無限の色を放っていて

眩しくて目をそらした
くなった



そしてやはり、内から溢れてくる感情を止める事は出来なくて

俺のイライラは頂点に達した



柔らかく笑う彼女を押し倒して

無理矢理に唇を奪う




一瞬体を起こして彼女の表情を見るが、また彼女は表情を閉ざしてしまっていた



それにかっとなった俺は自分のしていたネクタイを彼女の腕に巻きつけきつく縛る


こんなものじゃ彼女の心を縛っている鎖には到底かなわないとわかっていたけれど、
苦痛に僅かに歪んだ彼女の表情に、ほんの少しだけ満たされたような気がした







この感情が嫉妬だとわかったのは、彼女を抱いた後だった

2010/06/03(Thu) 22:58 

◆no title 






「神田、今から任務?」

「ああ、」


朝の食堂で、リナリーと一緒に朝食を取っていると、彼女が彼に声をかけた。


「行ってらっしゃい」

「……おう」

「…………」


二人のやり取りは実に自然。

だけど僕は彼に声をかけることさえ出来ない。

相手が神田でなければ素直に言えるのに。


"行ってらっしゃい"

の一言を。



僕達は会って間もなく、そりが合わなくて喧嘩ばかりしてきた。

だから相手を労る言葉なんて知らない。



だけどいつからか
彼を好きになってしまった。



そりも合わなくて喧嘩ばかりだけど、
背中合わせの関係が、
案外心地よかったりして。

戦う時、言葉はなくとも隣にいるだけで何故か安心出来てしまったり。


その内、彼の姿を目で追うようになって、
凛とした、真っ直ぐな背中を見る度に切なくなった。



本当は言いたい。
相手を蔑む言葉じゃなくて
君を傷つける言葉じゃなくて、








君に一番伝えたい言葉













BGM:Trust In You/JUJU

2010/05/29(Sat) 23:50 

◆ティキアレで〇〇〇 




[バイトで後輩×先輩]



僕がここのバイトを始めて1年。

やっと慣れてきた頃、
後輩が出来た。

そして、なんと僕が教えることになった。


後輩といっても、僕より一回りも年上の人だ。

28歳。
僕から見ればもういい大人だと思う。


けれど…


「ねーしょーねん、これどうやんの?」


「あーもう、これはこうしてって、昨日も説明したじゃないですか…」


「へえ〜、じゃあこれは?」


へぇ、じゃないだろう!?ちゃんと聞いてるのか!?



はっきり言おう。
この人に教えるのは凄く凄く骨が折れる。


まあ別にそれだけなら我慢できるのだ。

だけど…



「ね、少…ウォーカー先輩。今日バイト終わったらどっか寄ってかない」

「お断りします」


「ええ、いいじゃん少し位〜」


「そんな暇あるなら仕事の一つでも覚えて下さいよ!」


脳天気な彼の言葉にイライラしてくる。


「…もう真面目だなぁ。

わかったよ。
じゃあこの後、先輩がゆっくり教えてくれればいいじゃん。
手取り足取り…」


「ひゃあ!」


これだ。
セクハラである。



「何すんですか!」


ばちーん!


「いってぇ!」


「自業自得です!」




「おーい、君達うるさいよ〜。ホールまで丸聞こえ〜

てか、一人レジ行ってくんなーい?」



「すみませんチーフ!
ほら、行って!」


「はーい。

じゃあ先輩、楽しみにしてるから」



「はぁ!?何言って…」


「ミックくーん、早くー」

「はーい」



彼はにやりと笑うとホールへ出て行ってしまった。


馬鹿にしてる。
あれ絶対僕の事馬鹿にしてる!


そりゃあ僕は彼よりもずっと年下だけど、仕事では僕の方が先輩なのだから、少しは真面目に聞いてほしい。

教えるこっちは大変なのだ。


あーもう、彼の教育係降りようかな…なんて思っていたら…



「先輩ー」


また彼が僕を呼んだ。
今度はなんだ!




*****

レジでの計算ミス。
処理に時間がかかってしまった。



「すみませんお待たせしてしまって…ほら謝って」


「あ、はい。

申し訳ありません。
お待たせいたしました。
またいらして下さいね」

待たせたお客様に謝罪をする彼。
こういう時、顔がいいと得だと思う。

客(女性)は皆顔を赤らめて嬉しそうに去っていくから。


この野郎と心の中で悪態をついていると、

これだけはちゃんと出来るようになったでしょ

と彼。



聞けば毎日僕の姿を見てて覚えたんだとか…


じゃあちゃんと教えた事も覚えてくれと言いたかったけど、今は止めておいた。






なんだか少し嬉しくなったから








こんな後輩はいたら嫌だ

2010/05/18(Tue) 22:02 

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