★小説★

□たくみの回想
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思いこみ。

恋こそ思い込みから始まる最たるものだと僕は思う。


それは幼稚園の頃。
バラ組のボスは体は本当に小柄ながら、先生の手をやく子供だった。
歌を歌ってる途中に部屋を出ていってしまったり、他の子のお弁当のおかずを食べてしまったり、体格のいい年長の女の子と取っ組みあいで喧嘩したり、高い木に登ったり、多分大人達から見てハラハラする事の多い子だった。

一方僕といったら、色が白く、肩まで髪があったせいでよく女の子に間違えられていた。
活発でもなかったしね。
男の子が好きな車のおもちゃよりも、折り紙や絵を描くのが好きだった。

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