企画@

□4・笑顔の仮面の裏
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その日は綺麗な快晴だった。腹が立つくらい綺麗な、青。

「ルーク?……またそんな顔してる」

話の途中で俺を見た君は、そう言って苦笑した。

「そんな顔ってどんな顔だよ」

「泣き笑いみたいな顔。…お天気雨みたいな?」

この快晴を見て思いついたのだろう、君は自らの例えに満足そうに笑い、突然真面目な顔になった。

「どうしたの?最近よく泣きそうな目であたしを見て来るし…あたしそんな可哀想な女に見える?」

「いや、そういうわけじゃ…」

「じゃあ、何よ」

ぷうっと頬を膨らませた君を宥めるために額に軽く口付けをする。「何でもないよ」と言いながら。

「本当に何でもない?」

「ああ」

「…あたしのこと嫌いになったわけじゃなくて?」

「そんなわけないだろ」

それでも「好き?」と聞いてくる心配性の君に肯定の意を込めてキスをする。

…好きだよ。狂おしいくらい君を愛してる。
だから言えないんだ。「俺はもうこの世から消えるかもしれない」って。俺を想って泣く君を見たくないから。
君はどうか、この快晴のように笑っていて欲しい。

本当は、君がそのことを知っていながらも笑っていることを、俺は知らない。


笑顔の仮面の裏
その想いに
どうか気付かないで







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