セイナー伝戦記

□選ばれし者
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4話 闘いの朝


「彼方様っ!彼方様っ!!起きてくださいっ!!!」
「うみゅ〜何ぃ蓮?こんな朝早くぅ〜」
「戦です!!作戦が言い渡されます!会議室へ!」
「えっ!戦っ!!はいっ!」


「彼方殿は、幻獣界の方角の場所についてくれ。私はお前と蓮の逆側の後方にいる。健闘を祈る。」
「はいっ!」
富凪は去っていった。
「うわぁ〜緊張してきたよ〜蓮!!」
「最初そんなもんです。詳しい戦闘についてお話しますので、部屋の方に。」
「うん!」
彼方と蓮は部屋に向かった。
「ランリン、僕から離れるなよっ!魔法ぐらい避けろよっ!」
「わかってるさぁ!!それよか、彼方の方があぶなっかしい!」
「うるさい〜!!」
「剣は【光の剣】を持っていってください。」
「うん。」
「彼方様っ!蓮っ!ランリンっ!!」
「あっ!李譜じいだ!」
「お〜い」
李譜が三人(二人と一匹)に近づいてきた。
「これから、ここの回復係ですよ。」
「やった!!李譜じいと一緒だ!知ってる人でよかった!」
彼方が喜ぶ。ついでにランリンも。
「さっ、早く行きましょう。」



「戦!?」
「はい。準備が整え次第、戦が始まります。」
隆香の部屋でアユナが説明する。
「私も出たほうがいいの?」
「まだいいそうです。魔法もあまり安定してませんから。」
「そうか・・・・・・・アユナは出るの?」
「いいえ。今回は出ません。女王も出ないそうです。」
「そうか・・・」
「では、訓練に行きますか?」
「うん!」
隆香とアユナは訓練所にいった。



戦場では目的の位置についた、彼方たち一行。
「もうそろそろか・・・」
『隆香いるかな・・・・?』
「おうっっ!彼方っ!ボケっとすんなぁ〜!!」
ランリンが彼方に言う。
「耳元でしゃべるなぁ!!」
「男がこのくらいのことで騒がない、騒がない。」
「うるさいっ〜」
「二人ともその辺で・・・」
李譜が止める。
「そろそろです。」
「うん!」
彼方が敵がいるほうを見た。魔道国の兵が一面に見えた。



「また戦か!?」
「【選ばれし者】を使う気かっ!?」
その時。一人の青年が、
「富凪がどう考えてるか俺、聞いてくる。」
「ちょっとっ!」
「行ってきま〜す!!」
「あの馬鹿・・・」
洞窟から一人の青年が出てきた。
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