06/25の日記
23:37
ホラゲ展開(笑)
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狩人学園の『肝試し(笑)』の回で、あのままホラゲ展開にしてみました
勿論山なし落ちなし、しかも何も考えずに導入編的な感じで書いてみただけのものです!
続きません←
もしよろしければ目を通してやって下さい…!
「私だってそう思いてぇよ!記憶違いだよきっと!!」
きっとおそらく誰もいなかったであろう廊下に私の小声が響いた気がした。
聞こえた足音と誰も通らなかった玄関。
それでも何故か倒したままだったはずの傘立ては元の位置に戻っていた。
…導き出される結論は…
とか某エルエルフさんみたいに言ってみたけど、普通になんも思いつかねぇわ!
きっとアレだよ、某バスケ漫画の某影の薄い主人公みたいな子が通って、「(うわこいつら何やってんだ…)」とか思いながら傘立て直して行ってくれたんだよ!
こんな思い出したようなホラー要素でビビったりしないぞ、うん!!
とりあえずクラピカが静かに傘立てを持ち上げて、封筒を剥がした。
「外に出よう」
「これで玄関が開かなかったりしたらマジもんの王道ホラー!いきなり遭遇した何かから逃げながら手がかりを探して脱出を試みる!選択肢によってはバッドエンドもあるよなフリーホラーゲーム展開!」
「何を言っているのだミライは…」
ガタガタッ
「「……………………」」
ガタガタガタッ
「クラピカさん?そういうのいいですから」
「………」
無言で左に移動したクラピカが同じように横に引くタイプに普通のガラスの扉を引くが、ガタガタッと言うだけだ。
オイオイオイオイ!!
さすがにヒヤッとして、私もクラピカと別の方の扉を引いてみるけど、ガタガタと音を鳴らすだけで開く気配はない。
鍵がかかってる…っていうか、外からつっかえ棒でもひっかけられてるって感じ?
「もう鍵をかけられてしまったのか?」
「えー。ヒソカ先生とかまだいるんでしょ?」
「他の先生は知らないはずだからな。八時だし、閉められてもおかしくはないだろう」
「じゃあ教員用の玄関行ってみよっか」
「そうだな」
まぁ当然緊張感なんてないわな!
普通に上履き脱いで外履きを片手に職員用の玄関目指すだけだわな!!
「いつ閉められてんだろうねぇ」
「さぁな。他のメンバーはどうしたのか…」
「連絡入れてみようか」
滅多に使わないけど、ここにいるメンバーで『A組』なんて名前でグループラインをやってるからそれを開いてみる。
「あ、なんだ。結構前から鍵閉まってんだ」
「本当か?」
「うん。十五分前にマチちゃんも『鍵閉まってんだけど!』って」
そこから誰も書き込んでもないし既読もついてないから誰も読んでないんだろうけど、一番最初に出るって言ってたのはマチちゃんだし。
「……え」
「どうした?」
「既読付かない…」
「は?」
クラピカも急いで携帯を取り出してラインを開いたみたいだけど、やっぱり既読なんてつかない。
『今どこ?』と打ち込んだ。
打ち込めたけど、送信できない。
「えーと…?」
マジでホラー展開…?
え、こんなふざけた肝試し(笑)で!?
いやいやいやいやあり得ないからホラー展開とか!
フリーのホラーゲームとかクトゥルフTRPGとか好きだけど信じてないし!
とは言ってみたものの、やっぱりヒヤッとはする。
こういう時のセオリーってなんだろう。
とか言って普通にゲームの事考えたり「ふーん」くらいに考えてるってことは、私は本当にヤバいとは思ってないんだけど。
「…少し急いでもいいか?」
「いいけど」
「すまないな。少し嫌な感じがする」
「それフラグゥゥゥゥゥウウウウ!!!」
馬鹿っ!この馬鹿っ!!
私にフラグを折る能力とかないんだからな!!
さて、普段ならこの辺で「うるさい」とチョップが来てもおかしくないわけですが、それがないどころか伸ばされた手は私の手首を掴むわけで…
「…あのさ、生真面目なクラピカがそんな顔するとマジっぽいんだけど…」
「大丈夫だ、心霊現象なんてありえない。しかもこんな割と新しい、七不思議もないような学校で。誰かの悪戯だろう」
「お、おう…」
茶化そうにも、なんかクラピカの言い方が私と自分に言い聞かせてるみたいだった。
クラピカに腕を引かれて、少し。
職員用の玄関に着いた。
当然生徒用よりも狭くて、扉は一つ。
伊達教師とかの靴箱を確認してみると、外履きの綺麗な革靴が入っていた。
つまり、教師が中にいるんだからここが開いてない事はあり得ない。
クラピカが迷わず扉に手をかける。引く。
ガタガタッガタッ!
「お、おうふ…」
「………」
ちょ、黙らないでよクラピカ!
と、思ったらクラピカが長い足を扉に掛け、コンコンとつま先で軽く蹴る。
………待て。
「おおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!??なにやってらっしゃ…」
ガッツンッ!!!!
「ひぃいいいいいいいいい」
こっちが言い切る前に蹴ったああああああ!!!
思いっ切り蹴ったあああああああああ!!!!
あのね、クラピカ顔綺麗だし華奢に見えるかもしれないけど、おっそろしいほど運動神経いいから!!
ガラス割れるどころか、扉吹っ飛ぶんじゃねぇの!!?
なんて思ったけど、響いた音は妙に鈍い音。
ガラスを蹴った音じゃない。
…うーわー。うちの学校のガラス超頑丈ー。強化ガラスか何がデスカー?
「…今更いう事ではないかもしれないが…」
「やめて言わないで!?クラピカが言うと引き返せない感じがする!!」
「…大丈夫だ。君は私が守るから!」
「そんなカッコよく言われても!!この状況を肯定しないでほしかった!!」
「否定したいのは私も同じだが、そうもいかないだろう。何せ玄関は開かない。携帯は通じない。おまけに扉はこの通りだ」
「窓はどうかなー」
「同じだと思うがな…」
オイお前私よりリアリストだろ!?
何そういうホラー的な知識はクラピカより豊富であろう私より先に悟っちゃってんだよ!!
小走りで一番近くの窓に向かった。
すぐに後ろから「一人で行動するな!」と怒声が飛んだけど、ほんの数歩移動するだけなんですがねぇ!
窓に手をかけて、下に鍵を下して…下して……おろ…お………
「せめて下りろよ!!!」
ガンッと窓を殴ってしまった。
痛くはない。
「悪戯…とは考えにくいだろうな…」
クラピカも一応鍵を摘まむけど、ビクともしないみたいだ。
ため息をついて、深刻な顔でこっちを見た。
「認めよう…。明らかに普通の状況ではない」
「………」
なんか、まだそこまで深刻になってない自分がいる。
フリーのホラーゲームとか見てるから、逆にそういう状況を客観的に見ちゃってるんだろうか。
でも、ここまでで別に人に不可能ってことはない。
少し悪戯が過ぎると言うか、悪戯にしては規模がデカいけど、不可能じゃないんだ。
「私も悪戯だとは思うが、万が一の事があったら…さっきも言ったが、君は私が守る」
「いや…普通に我が身優先してくださいな…」
なんかもう…半信半疑の私にとっては、そんないいセリフもネタにしか聞こえないよ…!
「まぁ、とりあえず職員室でも行こうよ。先に玄関戻ってうち履きに履き替えよう」
「そうだな…」
私服に、洗ったばっかりとは言え薄汚れたうち履きとかシュールだなぁ。
もう見つかるのをマズイと思うどころか、見つけてくださいお願いします状態な今、声を抑える必要さえなかった。
こうしてナチュラルにクラピカと手を繋いで、私達は半信半疑のまま校内探索が始まったのだった。
完全自己満足クトゥルフ的な技能持ってたら
・ヒロイン→信用、説得、隠れる、図書館、コンピューター
・クラピカ→キック、組み付き、説得、図書室、目星、英語、聞き耳
「普通の学生が精神分析持ってる訳ないよねぇ。…っていうか皆なんでキックとかMA持ってるの?」
すみませんでしたっ!
☆コメント☆
[ゆっか] 06-28 02:56 削除
ふぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!更新待ってました!!!相変わらず素晴らしい作品をありがとうございますっ!!今回はおまけまでっ…本当にごちそうさまです…!あなた様の書くフェイタンとクラピカとキルアとマチちゃんが可愛くて可愛くて…何度も読み返してしまいます!クロロ、ヒソカ、イルミの3人も関わり合いになりたくないレベルでいいキャラしていて(誉め言葉)大好きです!次の更新もいつまでも待ってます!!
[UK] 06-30 17:36 削除
久しぶりの更新ですね!お待ちしていました!
まさか貴方様のクトゥルフが読めるとは…!
[夜見] 06-30 20:46 削除
更新ありがとうございます!!私は本当に幸福な市民です!!……クトゥルフネタヤらないんですか?
[図星] 07-03 17:00 削除
最高に面白かったですー!!
他の皆が外で二人を見て(幽霊見て)、てんやわんやしてるといいなぁ。
クラピカ以外のキャラでも、想像したら面白いよね(^ч^)/
未來どんまい(笑)
[おん♪] 08-24 03:26 削除
うわあああああ!お久しぶりです!待ってましたー!まさかのクトゥルフ!!キルアとかヒソカとか、言いくるめ技能高そうですよねww
p.s.
よm((カコさんの技能が考え付かないww
とりあえず戦闘系が高いのは確かだとwww
[クレイ] 08-03 11:33 削除
更新ありがとうございますお疲れ様です!天からのお恵みを授かったような気持ちで読みましたっ....相変わらず面白いです(;_;)
[ろえん。] 09-07 00:13 削除
クラピカとの絡みもう本当に大好きです!
癒された…癒されましたぁぁぁぁぁぁあ!1週間分の疲れが取れた気がしますぅぅぅっ!
テンションMAXです。
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