純情エゴイスト★小説


□可愛いんです
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やっぱりヒロさんは可愛いと思う。



いや、可愛いです。

すごく。



素直には言ってくれないけど、遠回しに愛情表現を十分表してくれる。


表情はとっても素直なんだけど、口にする言葉はそっけないものが多くて。

そのなかに隠された本音を感じる度にヒロさんをもっと愛しくなる。
可愛いなぁって思うんです。



そんなヒロさんは俺だけが知っていたい。




のに。



身近に油断のならない人がいる。


ヒロさんの上司でもある宮城教授。
以前、俺のヒロさんにキスを迫った人。


今だによく抱きついてきたりからかったりしてるみたいだけどヒロさんは、教授は今恋人いるし冗談でしてるんだからきにする事じゃないって言われたけど気になるじゃないですか…

それにあの時キスをしようとしていた宮城教授の目は本気だった。


それにM大生徒。とある情報によるとヒロさんは恐れられつつも案の定というか、もてるらしい。


……男女問わず。




こんなに日常に気づける要素がそろっているのに、どうしてこんなにも自分の魅力に無頓着なんだろう……
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