Harry Potter
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「いいかナナシ!勝手な事をするなよ!」
「ははっ解っているよセブルス♪私は神様だよ〜安心して授業を受けておいで」
グリフィンドールと合同授業でしょ?と笑うナナシにフン!と鼻を鳴らしセブルスは足早に授業に向かっていった。
黒い姿が遠くなりナナシも慌てて後を追う。
《まだ教室把握しきれてないんだ!》
セブルスが曲がった角と逆方向から、見知ってしまった4人組が見えた。
ナナシはニヤリと笑って杖を取りだした。
《アグアメンティ》
すると杖の先から勢いよく水が飛びだし悪戯仕掛人に降り注いだ。
「わあっ!!」
「冷っ!!」
「な、なにっ?!」
「くっ!!何なんだ?!」
《くっくっくっ♪天罰天罰〜♪》
あわてふためく4人を尻目に教室どこだっけとボヤきながら再びセブルスの後を追った。
教室に入る直前のセブルスの姿を見つけて、ナナシも後に続いた。
セブルスは迷うことなく一番前に進み静かに腰を下ろした。
《リリーの隣にはいかないんだねえ》
ぽろりと漏れたナナシの言葉にセブルスはじろりと睨みを効かす。
ナナシがははっと笑った時扉が開き、濡れ鼠…ではなくなった4人間組が入ってきた。
セブルスは眉間に皺を寄せ、前を向いた。
「全く、さっきのは何なんだったんだろう」
「チッ!俺らに手ぇ出した事を後悔させてやる!」
「僕ら以外に誰も居なかった…それに何もない空間から突然水が飛び出してくるなんて」
隠すでもなく話す4人の声は、離れた席に座るセブルスにも届いた。
大きく開かれたセブルスの瞳はニヤリと笑ったナナシを写していた。
そしてセブルスが口を開きかけた時、授業が始まった。