Harry Potter
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「ふふ、最近のセブルス変わったわね」
優しく微笑むリリーに照れるセブルス。暖かな光が差す図書室に向かい合う二人はナナシにはお似合いのカップルに見えた。
《よかった…》
けれどナナシはどこか喜びきれない不思議な感情にナナシは二人から視線を外した。
《ん?》
図書室の出入り口に悪戯仕掛人のブラックとルーピンを見つける。
《…邪魔はさせないよ》
ナナシは杖を取り出すと音もなくセブルスとリリーを隠すように本棚を作り出す。
ブラックとルーピンはどうやら本の返却に来た様で長居することなく図書室を後にした。
それからナナシは夕食までの時間二人を隠し続けた。
「あら?もう夕食の時間だわ」
「そうだな…ここまで出来ればいいだろう」
「そうね!明後日からの試験、頑張りましょうねセブ」
「ああ」
帰り支度を済ませた二人は図書室を出る。
ナナシは二人のそばからふわりと離れると、杖を取り出した。
《…とりあえず、メガネ避けしないと、ね》
ナナシは大広間へ続く道々を確認しながら進む。
「ああっ僕のリリー!!最近何故か見掛けない…リリー!!リリー欠乏症だっ!!」
《いた。相変わらずうるさい》
「そ、そうだね…どうして今までみたいにあ、会えないんだろうね」
《ふふ、その理由は私だー!って聞こえないか》
さ、大広間まで我慢しなさいよ。そう言って来た道を戻る#NAME1##は
セブルスを見つけると違う道を使うよう伝える。
セブルスは一瞬ナナシを見るて小さく頷くとリリーと歩いていった。
それからナナシはポッターらを足止め(今回は落とし穴)をしたのち、スリザリン寮へと戻っていった。
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