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□七夕小説★彡
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「ハァ…まるで彦星と織り姫…」
「あら、もちろんアタシが織り姫よネ」
赤いサテンのシーツを纏っただけの姿のグレルはイヤに似合っていて、私は身体を重ねたはずなのにやっとグレルに会えたんだなぁと思った
「てか、なんで私が彦星;…ほんとに一年ぶりなのに、相変わらずだねぇグレルは」
そんな事言いながらも私はとても楽しくて、困ったような口調とは違い、気持ちは晴れやかだった
「ンフッ、この美貌を保つ為の努力、惜しんでないのヨ♪」
横でキラキラしてるグレルにげんなりしながらも口をひらく
「イヤ、まぁーグレルは綺麗だけどね、なんて言うかさ、ほんとにほんとに一年ぶりじゃない?会えたの、だから、さ…///」
もっとグレルを感じたいんだ、
なんて口が裂けても言えなくて尻すぼみになる
そんな私を余所に
「そおねー日本とこっちじゃ仕事はもちろん、プライベートなら殊更会う事なんて皆無よネ」
「う゛っ」
そんなバッサリ!忙しい死神同士だし、そうなんだけどさ…
あぁなんか、そんな雰囲気でもなくなってきたよ…(泣
「ンフッ♪なーに可愛い顔してるヨ
心配しなくても
、嫌ってくらい刻み付けて
ア・ゲ・ル」
「へ? ん、ぅ//」
噛み付く様なグレルのキスに私は直ぐさま溺れてしまって、
アンタはアタシをただ一途に想っていなサイ
と、優しく激しく深く甘く、身体に心に刻み付けられて、グレルの想いが嬉しくて歓喜か安堵か快感かさえわからない涙が溢れた
ねぇグレル
やっぱり私達は
彦星でも、もちろん織り姫でもないよね
だって流す涙は、
幸せの証だもん
グレル、大好き!
end