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□Can Look
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一揆を起こしていた農民たちは、各村々へ帰っていった。

「始めからこうするおつもりだったのですね」

政宗たちも屋敷へ帰るために移動を開始する。

雪がまた降り始めた。

「ああ。あいつらに罪はねぇからな」

小十郎の問い掛けに政宗は、ばつが悪そうに答えた。

「でしたら、私にもお教えくださればよいものを」

片眉を吊り上げて呟く。

だが、政宗はそれを鼻で笑った。

「お前は素直すぎるからな。闘う気がねぇと敵に知れれば、足元をすくわれかねないだろ?」

言葉が、途中から絶え絶えになり始めた。

「政宗様?」

異変に気付いた小十郎がそちらを見れば、片目を押さえて顔を伏せている。

「やはり先程の傷が」

小十郎の口を政宗は塞いだ。

何も知らない部下たちに負傷を知られたくないのだ。

「言うな小十郎。大丈夫だ」

政宗は立ち止まった。

何事かと振り返る部下たちへ「先に行っていろ」と声を掛ける。

政宗と小十郎だけがその場に残された。

「ただ傷口が開いちまっただけだ。すぐ止まる」

しかし、そう言っている間にも血が滴り落ちる。

平気なわけがないのだ。

小十郎が表情は曇った。
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