もやしもん小説

□一人ぼっちの夜(蛍←直)〜*
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“こちらは、留守番電話サービスセンターです、ピーッという発信音の後にご用件をどうぞ”

「蛍のやつ、まだ連絡取れねぇや…」
皆で武藤さんの帰国祝いをした夜。
あの日から約4ヶ月、蛍との連絡は取れていない。

幼馴染であり恋人だったはずなのに、なんで何も言わずに居なくなってしまったんだろう…皆と笑い会っても、楽しい行事でも、、、心から笑えない。
蛍が、足りない。

「蛍に、会いたい…」
蒸し暑い部屋の窓から夜空を見上げ、流れ星を探すけれど見つかるはずも無くて。
かもすぞーなんて張り切り騒ぐ菌たちを無視してベッドに潜り込んだ。




『沢木、また菌と遊んでるの?』
…あぁ、面白いぜ。蛍もやるか?
『ううん、僕には見えないもの。僕も菌と話したりしてみたいけどね』
こいつら、結構うるさいぜ?
『でも、沢木…楽しそう♪』
あぁそうだ、蛍…俺さ・・・



「蛍…」
ふと手を伸ばすと、そこは暗闇。
蛍も、いるはずがない。

「…夢か…」
夢の中の蛍は相変わらず優しい笑顔で俺の隣に居た。昔と変わらず、俺と笑い合ってた。

会いたい気持ちがまた強くなってく。

「んっ…」
ふと気が付けば、股間は“朝勃ち”していて。下着の中に手をいれ触ってみると、先走りでぐっしょりと濡れていた。

…蛍のことばっか考えていたせいだろうか。

「はぁっ・・・」
脳裏に過ぎるのは、蛍との行為。
細く白い指で、感じるところを余すところなく弄ってくれる蛍。
気持ちよくて喘ぐことしか出来ない俺に、優しいキスをくれる。

そんなことを思い出しながら、ゆるゆると扱く。自分の手なんかじゃ満足できないけれど、この昂ぶりを抑えられないから…
「けい……っぁ、んっ…」
もしも蛍がここに居たら『可愛いよ』なんて囁くかもしれない。もっと声出していいよ、って頭を撫でてくれるかもしれない。

下着を脱ぎ前を弄りながら後ろの穴にも手を伸ばしてみるけれど、あと一歩…それはすごく勇気がいる。
ほんのちょっとだけ…ちょっとだけ興味で…ゆっくりそこを指先でなぞってみると、期待に収縮していて。

ぎこちない手つきで後ろの入り口を擦るたびに、先端からは蜜がどんどん溢れてきてる。

「ふぁっ…ぁん…」
蛍がいつもしてくれるように、先端の蜜を掬って後ろの穴に塗りつけて…ゆっくりと指を埋めていく…

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