private BASARA school

□戦の刻
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あの日から約一週間。
熾烈とも言えなくもないサッカー対決を無事に終え、勝手にサッカー対決などを開いた罰としてテストをやらされている生徒会メンバー三年組。ちなみに幸村は学年が違ううえ、今週から来週にかけて運動部の全体合宿があるため、テストは免除されている。その代わり、来月にテストをやるのだが。


そして、テスト会場、もとい生徒会室。
国語教師で政宗達生徒会メンバー三年組の担任、謙信が「けっかをたのしみにしててくださいね」と笑顔でひらりと華麗に踵を返し、生徒会室から出て行く。

「ね、チカちゃん。どうだった?」

テストが全て終わって謙信が出てった途端、慶次がニマニマと笑いながら後ろの席で熟睡していた元親をからかうようにテストの結果を問う。

「……お前は良いと思うか?」

元親は寝ぼけた頭を起こし、慶次を睨み付ける。
慶次は慶次で、「思わないねェ♪」とさらに煽る。このままでは、テストで不機嫌な元親が慶次を殴りかねない。

「止めなって、鬼の旦那。テストの次は謹慎くらいたいの?」

「前田も、自分が点数で唯一勝てる相手をわざわざ探し煽るでないわ」

佐助が軽い調子で元親をたしなめ、元就が冷たい視線で慶次を見やる。
ちなみに政宗は、幸村の恐怖(毒)から逃れられた解放感という幸せを噛み締めている。なんと哀しいことか。




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