private BASARA school

□同情するなら平和をくれ
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朝日眩しい爽やかな朝。
いつも騒がしいBASARA学園は、妙にシンとしていた。





「Sorry、遅れたな」

ガラリと生徒会室の扉を開ける。
担任の謙信に雑用を頼まれたため、いつもより遅れてしまった。もちろんそのことは同じクラスのメンバーは知っているはずなので、これといった問題はない。いや、理由は何にせよ遅刻はいけないが。
そう呟きながら、一応下げていた顔をあげた。
すると───

「あ、れ?」

誰もいない。生徒会室のどこかに隠れているわけでもなく、まったく人気がない。
念のため辺りを見回すと、雑務用の机の上に何やらメモらしき紙があった。

「なんだ……?『BASARA学園にいるBASARAキャラ全員で隠れんぼする。鬼はお前だ、探し出せ。』だァ?BASARAって出していいのかよ?つーかいつ決まったんだ?」

いきなりの出来事に少々混乱しながらも、取り敢えずつっこんだ。他に書かれてないかと手首を回転させると、裏にも何か書かれている。

「まだあったのかよ……。『ちなみに制限時間は放課後になるまでだ』………だけか」

ため息を一つ吐く。
いつも以上に嫌な予感が頭を過ぎるが、頭を左右に振りなかったことにする。



こうして俺の、tragedyは始まった。






同情するなら平和をくれ







「あ゛ー、めんどくせ………」

突っ立っていても仕方ないので、取り敢えず探し出すため生徒会室を出る。
誰かいないかー、と探すがいない。hide‐and‐seekなんだからこんな簡単に見つかるわけないよな。

「……………って、あのsilverは…………」

たまたま覗いたlibraryに、見覚えのある長いsilverが見えた。しかも、なんかクネクネ動いてるし…………。

「あ、明智…………?」

「ふふふ、見つかりましたか、ふふふ、ははははは…………」

明智だったー!しかもなんかキメー!
…………あ、キモいのはいつものことか。

取り敢えず、一人見つけた。




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