雑記
□必然・弐(完)
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「今日を逃せば、もう・・・・・・」
「いいよ。構わない」
「恭弥君・・・・・・」
ふわりと、沢田を抱きしめる。
そっと背中に回ったのは、柔らかく、白い沢田の手であろう。
「悪いけど、今までの『雲雀』と一緒にしないでよ。僕は僕だ」
「・・・ふふ、そうですね」
そういうことで、残念ながら妖に付き纏われる事は無くなる事は無いようだ。
願いを変える、とはいったものの。今更願わなくても良いみたいだし、と。雲雀がそう、沢田に言えば、沢田は今までの悪戯っ子のように笑って言った。
「これからも一緒にいてくれるのでしょう?その間に、ゆっくり決めれば良いですよ」
それもそうかと、雲雀も笑う。
「僕と君が出会ったのは呪いとかじゃない。会うべきして出逢ったんだから、一生一緒にいるべきだよね」
それこそ正に、必然ーーーーーー。
end