「ジャジャンッ!それではシカマルさんに問題です」
「は?」
「この世界で最も可愛らしいのは誰でしょう?」
「……頭悪りー質問だな」
「泣くよ」
「泣け」
「誰でしょう」
「聞け」
「いいから言え」
「………。ヒナタとかじゃねぇ?(おっかなくないから)」
「ほーう…」
「な、なんだよ…」
「よいですかシカマルくん」
「あぁ?」
「こういう時にはね、君が一番可愛いよ〜とか言うものでしょう」
「…だって思ってねーし」
「………よいですか、シカマルくん」
「おう」
「そういうのは思っても言わないものでしょう。傷付くから」
「傷付くのか」
「傷付くでしょう」
「ふーん」
「シカマルなんか世界で一番最悪〜」
「………」
「女心がわからないし〜めんどくさがりだし〜目付き悪いし〜」
「そーかよ…」
「……おまけに、世界で一番素敵!」
「…はっ?」
「お手本」
ニヤリ。
「…だからそーゆー表情は」
(可愛らしいとは言わないだろ)
「あ、今心の声が聞こえた」
「へえ?」
「可愛くはないけど世界一好きだって」
「しまった聞こえてたか」
「………しらじらしいなぁ」
「んなこたねーよ?」
((……困るなあ))
((本当なんではと思ってしまう))