ONE PIECE/左

□愛しいアナタに鮮明な愛を
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「うぅ………はぁ……ゾ、ロ………いい加減、に…コレ……ほど、け…」

腰掛けた己の上に、ルフィを後ろ抱きに座らせている。先刻よりもさらに限界まで脚を広げさせ、普段は陰に隠れた部分を露呈させる。自然ゾロから顔を背けようとするルフィを後頭部ごと鷲掴みにし、執拗に唇を吸った。

角度を変える度、ルフィの口から漏れるそんな言葉にも、聞く耳を持つ気はない。
己のものなのか、ルフィのものなのかはわからない。
とめどなく溢れ伝う唾液に舌を這わせ、さらに深く口付ける。
空いた左手を、遊ばせる気などない。

既に、ゾロに負けぬ程反りかえっているルフィの中心を、音を立てて嬲り続けてやる。滲む雫を指に絡め、いたぶるように鈴口を刺激してやる。その度に跳ねるルフィの体に、いいように己自身も擦り上げられた。鼻にかかったルフィの吐息に、ゾロはルフィの限界を知る。
それでも、まだだ、と思う。

「な…ぁ……あ!あ、あ、あ………ほどけ、よ……」

震える唇をやっとの事でゾロから逸らし、眉根を寄せてルフィが呟いた。
眉間に刻まれた皺が、己が与えた快楽の深さを如実に窺わせ、自然ゾロの頬は緩む。
尚も『ほどけ』と呟くルフィに頬を摺り寄せ、ゆっくりと首を振った。

「まだ、早ェな………」

「お前!………くっ……ふ、ぅ………なん、か……変だ、ゾ………」

「ああ───違いねェ」

それで構わねェ、とゾロは思う。
思いながら唇の端で笑い、逃げるルフィの頭を引き寄せる。耳に唇を寄せ、音を立てて軟骨を舐め上げてやった。
同時に、荒い息の混じった声音で囁いてやる。

「もう───イきてェのかよ?」

「んっ!あ……も、動かす、な……も、いい………ふっ、くぅ………ぐ……も、イきてェっっ!」

「無理だ、な。───まだ早ェ。…早ェぜ?ルフィ?」

言いつつ、強くルフィを握り込んだ。そのまま、強引に擦りあげてやる。

「うわっっっ!!!ゾロ……っ!!!」

意に添わず腰が動くのだろう、ルフィは戸惑った瞳のまま、快楽に流される。嬌声が漏れ続ける口から、唾液が伝う。
その余りに淫猥なルフィの様に、いっそう煽られる。
耳朶を食み、舌を這わした。
尚も左手を動かしながら、無理もねェ───、とゾロは思う。
思いながら、相変わらずじわりと雫を滲ますルフィのそれを、そっと盗み見る。
それは、今にも精を吐き出しそうな程震え、息づいていた。
だがしかし、どうにもそれは適わないのだ。
 
先刻、ゾロの左腕から解き放たれた黒のバンダナ。
それは今、ルフィ自身の根元にキツク絡められている
いくらルフィが終局を訴えようとも、その戒めによって、それは絶対訪れない。
寸前の所をギリギリまで追い詰め、ルフィからもっと声を引き出させる。
 
───ヤ……ベェ………。

楽しくて、しようがない。
どうにも楽しくて、しようがない。
我ながらタチが悪い、とは思う。

いつも、己の中では最大限の優しさでもってルフィを抱いてきた。
それが、楽しかった。
最中にニヤリと笑い合うのが、楽しかった。
 
だが時々、身の置き所のない程の衝動に駆られる事がある。

引き裂きたい。
すべてを喰らい尽くしたい。

どれ程拒まれようが、ルフィのあらゆる所に爪を立て、歯を立てる。苦痛に似た快感の中で、己を認識させる。
 
───俺だけ、だよなァ?ルフィ。俺だけが、お前をこんな風に出来んだよなァ?

左手を休めず、執拗にルフィの耳に舌を突き入れながら、ゾロは思う。
唯一無二の存在であれば、いいと思う。
ルフィに快楽を与えるのも苦痛を与えるのも、己でしかない。
そんな存在であればいいと思うのだ。

「ゾロっ!!!くそっ………!!」

心底忌々しげなルフィの声すら、心地良かった。
 
だから、だ。
 
その声をもっと引き出す為に、ゾロは絡めていた左手を、突然放す。

「───お前、うるせェよ。………ンなに嫌ならよう、てめェで解きやがれ」

「んあ?」

焦点の合わぬ目で己を見やるルフィを乱暴に抱え上る。そうしてそのまま、浴室の床に転がした。
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