ONE PIECE/お題・小説

□ファイトラブ
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お借りしました!/ボコ題



【01:たたく】


割に合わねェ
なぁルフィ、こりゃ割に合わねェぞ

*****

昼間我慢してる分、夜にゃあ俺のタガは外れる。

エロコックにまとわりついてオコボレ狙うてめェを視界の端に留めて鍛錬に集中する俺は我ながら我慢強ェし、それのせいで拳握り過ぎて何度も掌の皮膚を破くのをチョッパーに見咎められてつく嘘にも慣れたもんだ。

てめェが傍に来ても肩抱いて首筋舐めたりしねェし、キスして舌突っ込んでめェの唾液飲んだりしねェし、てめェのベストん中手ぇ突っ込んで乳首弄り回したりしねェし、てめェのズボン引き摺り降ろしてアナル舐めたりもしねェ。
てめェのおかげで、俺ァ相当我慢強くなってンだ。

「……つーかよ、ノらねェならそう言いやがれ…」

格納庫の床に組み敷いたルフィの鳩尾に這わした舌を引っ込め、俺は顔を上げる。
カンテラ一個じゃルフィの表情まで照らしやがらねェし、いまいち手応えのねェルフィに溜め息出ちまうし、ザマぁねェ。

溜め息つき様にずるずるルフィの身体を登って、喉仏にキスをする。
少し動く喉仏の感触が好きだが、今夜はピクリともしやがらねェ。
おかげで、ルフィの表情解るぐらい近くまで顔を寄せる事も出来ねェ。
…キスすら出来ねェ。

よもや、それが悪かったのか?
ンなわけあるか、と思うそばから、それを肯定する俺も確かにいる。

「……てめェ、どういうつもりだ。昼間相当我慢してンじゃねェか、俺ァよ……ッたく、一体全体何が気に入らねェ…」

日に焼けてパサつくルフィの髪を梳きながら、俺は独り言のように問い掛ける。
問い掛けながら、割に合わねェとも思う。
そうだ。
割に合わねェじゃねェか、ルフィ。

どうやら俺ァ相当イラついたらしく、気付きゃあ髪梳いてたその手で、思い切りルフィの頭をはたいていた。

―てめェのせいだ、ルフィ。
火ィつけやがって。

――ただじゃおかねェ。
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