host

□My Sweet
1ページ/2ページ




ドキドキして。


ソワソワして。



渡したバレンタインのチョコレート。


そして、今日はそのお返事を貰うホワイトデー……。



甘いチョコレートのお返しを、貴方はなにをしてくれるのかしら?




━━━━━━━━━…


━━━━━━━…


━━━━━…


『渡したい物があるから、部屋に来いよ ミカド』


そのメールを見て、彼の部屋まで来たものの。


「……なに?コレ?」


「ホワイトデーのプレゼント」

彼の部屋に段ボールが5つ。
……こういう時、彼がナンバー1ホストなんだと感じる。

そして。


堪らなく不安になる。


私は彼の恋人でいられるのだろうか?


と。

その箱から目線を外すと額にピリッと痛みが走る。

「…ばぁか。なんて顔してんだ」

「……デコピンしなくてもいいじゃない」


「そんな顔してるからだろ?」


そのまま彼の腕が、私を抱き寄せる。


「お前は客とは違うからな……。で、ホワイトデーは何が欲しい?」


「くれるの?」


彼の笑いを噛み殺した声が頭の上から聞こえる。

「当たり前だろ?お前は俺の女だからな。……さぁ、何が欲しい?」


『俺の女』


その言葉だけで、満たされる。

物なんていらない。


欲しいものは、私を抱き締めていてくれている。


「なんにもいらないから、もっとぎゅって抱き締めて…」

身体に回された腕に力がこもる。


「フンッ、…お前にしちゃ最高の殺し文句だな」




もっと抱き締めていて。


私が貴方の隣で笑っていられるように。



happy whiteday!



おまけ→
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ