あの頃みたいに

□ずれゆく僕ら
1ページ/7ページ





―黒曜ヘルシーランド―


複合娯楽施設だった場所。

今は廃墟と化し夢の跡。

その廃墟の外には血を流した人が大量に倒れている。

その中に唯一立っている、返り血を浴びている少年。


  雲雀恭弥  


雲雀は黒曜センターへと入って行く。

すると男が一人、襲いかかってきた。

しかし雲雀は相手の腹にトンファーで殴り一発KO。


「(弱い・・・)」


殴った男が飛ばされた方に進むと男が一人、ソファに座っていた。


顔は逆光で見えないが雲雀は誰だか分かっていた。



「やぁ」


雲雀が声をかける。


「よくきましたね」

「ずいぶん探したよ。君がイタズラの首謀者?」

「クフフそんなところですかね。そして君の街の新しい秩序。」

「ねぼけてるの?並盛に二つ秩序はいらない。」

「まったく同感です。僕がなるから君はいらない。」


それを聞いた雲雀はトンファーから棘を出す。









「それは叶わないよ。君の暴走は僕が止める。」










そういい雲雀は歩み寄る。


「ひとつ、聞いていいかい?・・・何で君はそこにいるの?」

「クフフ…ここに居ては駄目ですか?」

「僕が聞いているのは場所じゃない。・・・立場だよ。骸。」


骸、と呼ばれた相手は小さく微笑んだ。すると雲雀から汗が流れる。


「ん―――?汗がふきだしていますがどうかなさいましたか?」

「黙れ。」

「せっかく心配してあげてるのに・・・ほら。しっかりしてくださいよ。」


雲雀から大量の汗が流れ出す。



「僕はこっちですよ。」

「!!!」



気がつくと雲雀は違う方向を向いていた。


「海外から取り寄せて見たんですよ。クフフフ本当に苦手になったんですね。」


そういって骸という人はスイッチを押す。


     「桜」


部屋に満開の桜がライトアップされた。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ