mein

□始まり
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その白銀は俺の心を捕らえて、離さない。
俺は本気でこの白銀が欲しくなった。
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今、俺は総悟と巡回中。

すると、凄い人混みの中、銀髪の天パ野郎・・・坂田銀時がいた。

そいつは、いつも目が死んでいて、しかも、銀髪のくるくる天然パーマ。
なのに、何故か目がきらめくときがある。
そんで、俺と会うたび喧嘩勃発。

俺が一番嫌いな奴だ。

だが、あいつは俺が仕事中の時にいっつも頭に浮かんできやがる。

しかも、寝ると、最近では毎日のように夢にあいつが出てくる。

そのときの表情がいつものあいつからは想像できないくらい、綺麗で、俺の方を見て、何かを喋り掛けようとする。

だけど、いつもそこで夢が終わる。

俺がそんな事を考えていると、一緒に巡回していた総悟が、でっかい声で、

「旦那ぁぁ!!」

と、よびやがった。

「あれ?沖田君に・・・多串君・・・うげぇ・・・」

「俺は多串じゃねぇ!!しかもうげぇってなんだ!!」

「だって、お前いっつも喧嘩ばかりなんだもんよ」

俺だって、普通にお前と話してみたいさ。
でもよ、俺らの性格がそれを許すだろうか?

絶対許さないだろうな・・・

「おめぇがいつも多串君とかいうからだろうが!!!」

「え・・・多串君じゃないの!?」

「違うわボケェェェ!!!」

ハァ・・・

こんな日が続くんだよなぁ・・・

普通に話していたらお前は俺に、夢の時のような笑顔で笑ってくれるだろうか・・・

「おい総悟、屯所に戻るぞ」

「えぇー、旦那と喋っていたいんですけど」

「んなもん、帰ってからだボケ」

「チッ・・・じゃあ旦那、また今度」

「うん、じゃあねw」

お前は総悟と喋っていると、普通に笑ってみせるんだよな・・・

だけど、それは俺に向かっての事じゃない。

「今日は・・・酒でも飲みに行くか」

そうつぶやいて、俺は帰路についた
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