もう一つの眠り姫物語

□4人兄弟の物語
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☆この章で初登場の人たち☆

・主人公たち(両親無)・
一人目・長男 タケル
料理上手でおっとりした素朴でかわいいしっかり者タイプ

二人目・長女 アカリ
料理は下手だが力仕事は任せとけみたいな活発で明るい好奇心旺盛タイプ

三人目・次男 ユウキ
特撮の主人公みたいなきりっとしたイケメンタイプ

末っ子・次女 ヒカリ
ほんわかムードの癒し系、愛想もいいおっとりタイプ

・コロボックル・
・フィン 
ヒカリがどこかから拾ってきた見習いコロボックル。
女神さまの所へ行ってほしいとタケルたちに
頼んだ張本人。



第一章「はじまり・・・」

ある日のとある孤児施設

「タケ兄、ユウキー!ちょっとこっち来てくるー!?」

活発な少女・アカリの声が施設中に響いた。

「何だい?」
「どうかしたのかー?」

おっとりした声の少年・タケルとときりっとした顔の少年・ユウキがアカリの声を聞いて二階から一階へゆっくりとおりてくる。

「どうかしたから呼んでるんでしょ、ユウキ!
いいから、早く!!」

アカリにせかされ二人は駆け足でアカリの方へ向かう。

「もー!早く早く、ちゃんと走ってよね」
「アカリ、施設内は走っちゃダメなんだよ?」

じだんだを踏んでいるアカリにタケルはそっと言った。

「う〜、確かにそうだけど〜・・・」
「あはは、そうだぞアカリ姉〜、走っちゃいけないんだぞ〜」
「ユウキにはいわれたくなーい!!ユウキのくせに〜」
「なんだと〜、やるのかアカリ姉!」
「お姉ちゃんに勝てると思ってるの?
だいたいその口のききかたは何!?生意気よ!昔私に喧嘩でいっつも負けて半べそかいてたくせに!!」
「そ、それは・・・こ、子供の時の話だろ!!」
「ユウキ、大人気ないよ。アカリもユウキをからかっちゃだめだろ?」

ユウキが「喧嘩両成敗〜」と二人を止める。

「で、どうしたのアカリ?」
「あ、うん。それがね・・・ヒカリが買い出し中に面白いものを見つけたの」
「面白いもの?」

アカリが瞳を輝かせている隣でタケルとユウキは頭の上に?マークをだして首をかしげた。

「そうそう、ねヒカリ」

と、アカリは傍らにいる少女の方を向き、タケルとユウキもそちらを向いた。

「見て、お兄ちゃん達」

穏やかなぽややんとした声と雰囲気の少女・ヒカリがタケルとユウキにかるく握った両手をそっとだした。

「これ、何かわかる?」

ヒカリは何かを包み込んでいた手をゆっくりとひろげた。
 

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