短編

□星に願いを
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「・・・えっ?!」
目を瞠った。
「・・・・・・」
まさか、と目を見開いたが、ソレが止む気配はない。
「・・・不破・・・?」
驚いたように、何かを聞きたがるように渋沢が不破に目を移した。
けれど、不破自身にも何が起こっているか分かっていない。
「もしかして、落ちるって・・・コレのこと・・・?」
もう一度空へ目を遣り、瞬きを忘れる。
「・・・そう、かも知れん。」
ぼんやりと見ながら、渋沢の言葉に返した。
どこかで、コレを予知していたのだろう。
「・・・綺麗だ・・・・こんなの初めてだよ」
「俺もだ。・・・・・・・なのに、」
何故か、懐かしい。
何故だろうな、と不破が言えば、どうしてだろうねと答えが返ってくる。
「うん・・・懐かしい。」
見たことなんて無いはずなのに、そんな言葉が自然と出た。


「ねぇ、不破。」「渋沢。」

同時に言って、微笑みあった。




星たちに願わなくとも。

「「願いを叶えてくれる(か)?」」



ずっと、二人が一緒に居れますように。


end.



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