短編

□mirror
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ふらり、と訪れた奇妙な形の家。
呼び出すと、さすがに驚いたようだがそんなこと気にせず上がり込んだ。
「茶を入れて来る。」
そう言ってリビングへ向かおうとする奴の腕を掴んで抱き込む。
「三上っ、何を…」
「ウルセェ。」
きつく、抱き締めた。



「三上、何かあったのか?」
あのまま五分程いたが、不破が落ち着かないと何度も何度も、それこそ馬鹿の一つ覚えのように言い続けた。
しかたなく移動した不破の部屋で、半ば無理矢理ベッドに押し倒して幾度となく貪った唇を塞いだ。
「何もねぇよ。」
言いながら中心部に手を這わせると、小さく抵抗があった。
「み、かみ…っ」
不破が首を振るのは、拒否じゃない。待ての合図だ。
「……あんだよ?」
「何故……


何故そんな顔をする……?」
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