駄文
□酔い醒め。
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訳の解らないままに、かごめは何時しか犬夜叉の成すが儘になっていた。
そして、犬夜叉の手がするりとかごめの秘部を下着の上から弄る。
「濡れてるぜ?かごめ…ほら、こんなに。」
「や…あっ!」
かごめの抵抗を他所に、犬夜叉は其処に顔を近付ける。
「凄ぇ…厭らしいな…。」
「や、やだやだっ!やめて!!」
「やらしい匂いがする…。」
「ちょっ…。」
酔ったまま、どこかとろんとした表情の犬夜叉は、かごめの下着をそっと脱がせると露わになった其処を己の熱い舌で舐め上げる。
ちゅぷっ。
「ひ…!!」
びくん、と反応を示すかごめが、途轍も無く可愛いと思った。
もっと、その可愛い顔が見たいと思った。
ぢゅく、ぢゅるっ。
「やぁ…あ、あぁ…っ!」
「なぁかごめ…気持ち良いか?」
「や、そん…な、あ、あはぁ…!」
「なぁ…かごめ?」
いつもに益して犬夜叉の声が優しくて、それでいて…何処か夢を見ている様な。
「嫌…なのか?」
「嫌じゃ…ない、よ…。」
…言ってしまった。
すると、途端に犬夜叉の耳がぴんっと立ち、眼がきらきらと輝く。そして、心底嬉しそうな笑顔で声を上げる。
「本当か!?」
きらーんと眼が光る。
「え、ちょ、ちょっと犬夜…。」
「良かった!俺、もう我慢出来ねぇんだよ!!」
「はああぁぁあ!?」
「もう…良いよな?入れてもv」
「ちょ!ちょっ…ちょっ…!?」
言葉が上手く出て来ない。…その間にも犬夜叉は、いそいそと自身の腰帯を解く。
そして。
「ふぁ、ふああぁぁん!!」
一気、だった。
かごめの足を抱く様にして、自身の欲望を突き入れては抜くを繰り返す。そして、かごめの其処はその欲望を容易に受け入れる。
「や、ふぁっ…、あ、あぁん!!」
「かごめ…すげぇ可愛いなぁ…v」
「ちょっとぉ…あ、ふぅ…!あ!!」
普段は言ってくれない様な事をすらすら述べる犬夜叉に少々戸惑うが、悪い気はしない。
…寧ろ、嬉しいのかもしれない。
「あぁ、あ、ああ!!」
「へへっ…かごめ、イイのか?」
笑って問い掛けて来る犬夜叉が、意地悪く思える。
「う…んっ…。」
「もっと…これからは色々、イイ事っ…してやるから…。」
「ひゃ、ひゃあぁ…あ、あふっ!」
「だから…楽しみに、して…ろ…?」
「あ、あぁあぁ!!うあ!」
一見とんでもない台詞が嬉しいのは、如何して?これは、おかしい事なのかな?
そんな事ももう、考えて居られない。
激しくなっていく突き上げにただただ翻弄されるばかりで、思考も何もかも追い着かない。
「…犬や…、あ、あたし、も、もうらめっ…!」
「イケよ、かごめ。…ずっとこうしててやるから。」
「…っば、ばか…あぁっ…!!」
ぬぷぬぷと突き入れながら、かごめと擦れる自身の立てる淫らな音を聞いて欲情した犬夜叉のモノは中々勢いを失わない。
「あん!あ、あたしっ…変に…なっちゃっ…ひゃふ!」
「いい匂いするな…っ、かご、め…。」
「も、もう…あ、ひゃあぁ…。」
そして、犬夜叉が腰の動きを更に速める。
「かごめっ…、かごめ、かごめっ…!!」
「あ、あは、あぁあ、あぁ!!」
「俺も…イク…。」
「あん、ひっ…ひゃ、ひゃあぁあ!!」
「くぁ…っ!」
「あ、や、やああぁぁあ!!」
びくん、とかごめの身体が引き攣る。
同時に犬夜叉の身体も強張る。
どくんっ…。
犬夜叉の白濁の欲望を全て中で受け止め、余りの快楽にかごめの意識は薄らぐ。
そして、遠のく意識の中でかごめはふと思う。
「二度と犬夜叉にお酒なんて飲ませない…!!」
そしてくたり、と気を失ったかごめの傍らで独り、既に完全に酔いの覚め切った表情でニヤリ、と笑みを漏らす犬夜叉。
「本当…すげぇ可愛かったぜ?かごめ。」
嫌に満足気なその表情は、彼が情事の途中から完全に酔いが醒めていた事を映していた。
たまには…良いよな?こんなのも。
火照った身体に森の涼しい風を受けて、犬夜叉は微笑む。
そして、傍ですやすや眠るかごめの頬にそっと口付ける。
「もっと…これからイイ事してやるから…。」
ニヤ、と口許を歪めて。
「楽しみにしてろよ?」
END.