駄文
□殺した筈の。
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眼前に広がる光景。
これは…夢?
悪い夢なのだと、そう信じたい。
そう思わなければ気が狂ってしまう。
俺の中に眠る、いや…押し込めた筈の、殺した筈の感情が、欲望が。
再び溢れ出す。
止まらない。
夢であったならば、どんなに良かっただろうか。
俺の、かごめ。
どうして、裏切った。
…********…
人里離れた山奥にぽつんと佇む、小さな庵。
その庵の中で何が起こっているかなんて、きっと誰も知らない。
誰も。
誰も。
…誰も。
…********…