迷い道
□風水
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気が感応し鬼福が人に及ぶ。 その時、銅山は西に崩れ、霊鐘が東に応じる。
木は春に華をつけ、栗が殻に実のる。
生きる者は気の集合体で、その凝集が結ぶと骨になり、死後それだけを残す。
死後は気に反するので骨を埋葬し、陰気をもって生かすのである。
丘の骨格となる形状、岡の支流、これらに沿うようにして気(地上には天の気、地中には地の気)が流れる。
気は強風によって散らされるものと、水によって止められるものがある。
昔の人は気を集めた上で散らさないようにし、気を行わせられるようにするのに水で止めた、故に風水という。
風水の法では、得水の地形を一等の場所とし、蔵風の地形を二等の場所とした。
即ち、風水で用いる気は地上の気と地中の気の二種類に大別され、それぞれの気は山脈に沿ってその地上及び地下を走る。
生きている者には、天の気が主に作用して禍福をもたらし、死者の骨には、地の気のみが作用してその霊魂を活性化させる。
ようするに地上の動物が呼吸時に吸収する気と、地下に根を降ろす植物が地中から養分を取り入れる時に吸収する気のことを言っていると考えると解りやすい。
従って、地下室や地下街に住んでいる人も呼吸をする以上、地上の気を取り入れていることになる。
地上の気は強風によって散り消滅する。
地中の気は水に引き寄せられる為、湖等の下では水の在る方へ移動、即ち上昇し、地を這うのを止め水に気を移す。
俗にいう玄武砂、青龍砂、白虎砂、朱雀砂という山や丘に囲まれた四神相応の「蔵風の地」であれば、地上の気は強風で散らされることもないし、尚且つそこが川や湖等も在る「得水の地」であれば、それを利用して地中の気をも利用できる。
従って、風水とは蔵風・得水の技を用い、天地の気を集め利用する術である。
らしい。