Short2

□嵐と闇の金色
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「ん?」


ある朝、料理人がいつものように早起きをして朝食を完成させていると、床に輝く金色のブレスレットが目に入った。そのブレスレットは明らかに金で出来ていて高そうなものだった為、航海士のものだろうと料理人は考えた。


「無くさねぇように移しとくか」


船医のテーブルに置いておこう。そう思い彼はブレスレットを手に取った。


かしゃん。


「…は?」


ブレスレットが手首にはまった。彼はただ、取り上げただけなのに。


「なんだ、この、訳わかんねぇ!!」


料理人はぐっとブレスレットを引っ張った。しかし、彼の手首からそれは抜けない。それどころか、きつく彼の手首を締め付けてくる。


「それは…」


そこに訪れたのは考古学者。彼の様子を見遣り、顔を青ざめさせる。途端朝食を求めてなだれ込んでくるのは、船員達。


「ありゃ?サンジどうしたんだ?」


「何よ、その金色のブレスレット!!」


「なんか面倒ごとか?」


騒がしい様子に考古学者と料理人は顔を見合わせた。


「とりあえず、朝メシの後で」


「えぇ」



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