Short2

□Reverse surprising.
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『ルフィ、ちょっと来い』


これはきのうの話なんだ。確かなー、晩飯食い終わって遊んでたくらいかなぁ、サンジが急におれの手をぐいっと引っ張って、キッチンに連れ込んだんだ。ウソップも事情を知ってるらしくて、一緒に遊んでたチョッパーとブルックを必死で宥めてたんだ、しししっ。


でさー、サンジはおれを裏口から連れ出して、森に急に連れ込んだんだ。文句言おうとしたおれの口を手でしっかり塞いで、ずりずりと引きずってさー。あ、笑うなよ、ナミっ!!すんげぇ息苦しかったんだぞ!


で、サンジは、森の奥までおれを引っ張りこんでさ、やぁっと口から手を離したんだ。文句言おうとしたら蹴られちまってよー。とにかくさ、サンジは、おれを座らせて、空を見てほっぺをがりがりかきながらよ、こう言ったんだ。


『えー、あー、明日はお前の誕生日でー、あってるよな』


って。おれがさ、「なにぃ、そうなのか?」って言ったらサンジはずっこけてた。ナミぃ、何だその顔は!!失敬だぞお前っ!痛ェ、殴るなよ!サンジにも殴られ…違う、蹴られちまったんだぞ!!
とにかくさ、サンジはおれを何回か蹴った後、でっけぇため息をついたんだ。


『てめぇなんぞの誕生日に張り切ったおれがバカみてぇだった』


『失敬だなお前っ!』


――あんたが失敬よ。


ひでぇぞ!!ナミ!!
サンジもナミも失敬だ!まったくぅ!!



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