Short
□cooked by emergency food
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トントン。
トントン。
Inサニー号のキッチン。
AM5:30
いつものように早起きしたサンジは、朝食作りに取り組んでいた。
本日の朝食はオニオンスープとホットサンドイッチ。
玉ねぎを丁寧にみじん切りする音だけがキッチンに響き渡っていく。
……ガチャ。
その音を遮るようにドアが開いた。サンジは小首を傾げながら開いたドアを見た。
「サンジ…おはよう」
チョッパーが目を擦りながら入って来た。サンジはすぐに玉ねぎに視線を戻し、
「今日は早ぇな」
と返した。チョッパーは、トコトコとサンジの方に歩みよってきた。
「目ェ痛くなるぞ」
興味深そうに眺めているチョッパーにサンジが苦笑しながら言った。
するとチョッパーはサンジの方に向き直り、
「サンジ…。明日の晩御飯もう決めた?」
と突然聞いた。
サンジはあまりにも唐突な質問に目を丸くした。
「……え、あ、や…まだ決めてねぇけど……なんかリクエストでもあんのか?」
するとチョッパーは躊躇いがちに、しかし、はっきりと言った。
「サンジ…、お、俺、グラタンを作りたいんだけど…手伝って欲しいんだ…」
「はぁ!?」
またもや唐突な発言にサンジはさらに目を丸くした。
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