Short4
□school excursion Last
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おれはウソップに背負われたまま塔に向かった。ルフィももちろんシュライヤに背負われたまま。ロビン先生もブルックに背負われたままだうらやまけしからん。まったく。
ナミさん達もチョッパー達も集まっていたが、おれ達がおんぶされてるの見たらぎょっとしていた。ちょっと身体が動かねぇだけなのにな。
「ちょっと、大丈夫?」
「だいじょぶ…ルフィはちょっとしか…吸ってねぇし…ロビン先生も」
「そーいう問題じゃないわよ」
あぁ、ナミすわんは優しいなぁ。愛のデコピンで許してくれるなんて!
「サンジ君、いつもの何%くらいなら蹴れる?」
「ナミさんの頼みなら…100%、いや、120%」
「ルフィは?」
「治ったし、肉食った!!」
「よし、なら」
ナミさんは空を見上げて計算を始めた。難しい数式を書いて、風を図って。よし、うん、と何回も頷きを繰り返してた。
「サンジ君、無理せずにできるだけ高く上に!あとはルフィが手を伸ばせば届くっ」
「了解」
ルフィがおれから離れた。おれは心配そうなウソップの頭を叩いて降りて、一呼吸して息を調える。
「いくぜ…」
「おうっ」
「空軍……ゴムシュートっ…!」
真上に、強引に蹴飛ばした。倒れかかったおれを、ウソップが支える。ルフィはぐんぐん空へ空へ。大丈夫って言い張ってたから、大丈夫なんだろうがなぁ。塔は平らな場所がねぇからバランスが悪ィはずだ。
「ナミ!おれ達は」
「タワーに登るだけ登りましょ。邪魔が入るかもしれないわ。ウソップ、サンジ君をしっかりおぶってなさい。ブルックも、ロビンを頼むわ」
「…じゃあ、お前とアホコックとウソップ、ロビンとブルック、あとボンクレーとチョッパーは行け」
「え」
「客だな、ロロノア屋」
「あー」
「ちょうど暴れたりなかったんだ」
「アイアイ!がんばる!」
クソ剣士とローとシュライヤが悪い顔してやがる。ベポはいつも通りだが。周りからはぞろぞろと空島っぽい格好をしたザコが沸いて来てる。タワーの中にもうごめいてるし。しかも、こうしてる間に上が始まったみてぇだ。バリバリとかいう強い光とか見えるし、あいつが腕を伸ばすのがウソップゴーグルで見えた。
「アウ、ナミ!!任せろこっちは」
「フランキー、あの暴走バカ達お願いね。行くわよみんな」
「おう!」
こうして、暴走バカ共を見送りつつ。おれ達はタワーにまっすぐ突入した。
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