Short4
□What is the department store？
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「ミルクワント、デパート？」
「あー、この島に出来て明日オープニングセレモニーが行われるんだ。招待券持ってる奴だけが、招待されて、空いてるデパートを探検し放題なのさ」
ある島にて、料理人が肉屋で買い物をしていると、その店の親父がそんな情報を漏らしてきた。料理人は、瞬きをして、
「なぁ、デパートってなんだ？」
「兄ちゃん、知らないなんてどっから来たんだ」
「出身北の海、育ちは東の海だ」
「戦乱の北と昔ながらの平和な東か。そりゃ知らねぇのも無理ねぇな」
親父はため息を漏らしながら、
「ほら、あっちにでっかい建物見えるだろ？奥の奥の奥」
「あぁ」
「あの建物が、デパートって言うんだが、あの中には服屋におもちゃ屋、肉屋に八百屋に果物屋にレストラン…とにかくいろいろな店が詰まってるんだ。おしゃれにな」
料理人は、頭の中で親父があげていった店を並べていく。だが、頭の中に浮かぶのは市場や店売りのレディ達や親父達がおしゃれに着飾り、果物や野菜を叩き売りしている姿。
「うー…まったく想像出来ねぇ」
「そりゃあなぁ。まぁ、でも、兄ちゃん達が中を見ることはできねぇからな」
「え、なんで」
「兄ちゃん達ここの住民じゃねぇだろう。ここの住民以外は来週から。ここの記録は三日だろ」
「そうか、残念だなぁ…」
肩を落とす料理人に、親父は言いにくそうになって、
「しかも兄ちゃん。おれ含めここの店は、自分で稼げる店除いて明日から全部デパートに行っちまうから、いい食材買うなら今日にしといた方がいいぜ」
「何ィィィィィ！！！？」
料理人の瞳が焦りと驚きに見開いた。ぐいっと親父に顔を近づけて、声を張り上げた。
「そりゃ困る！！！！！じゃあ親父あれとこれとそれ船にあとでぇぇぇ！！！！」
「おーちーつーけー！！」
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