Short4

□hello. this is・・・
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「おい、チョッパー。おれいいこと考えたぞ」


乾杯の後も相変わらず盛り上がる宴。その途中で、ちびちびとジュースを飲んでいる船医を船長がひょいっと抱え上げた。そんなことをまともにされたことがない船医は瞬きして、びくびくと震えだす。


「あのなー…って、どうしたんだ?」


「な、なんでおれを抱えてるんだ?」


「これか?抱っこっていうんだ。お前軽いから、そうした!ししし」


船長はにっと笑って、船医を再度抱えなおした。船医は瞬きしながらも船長の手のぬくもりを覚え、どこかほっとした気持ちになる。


「いいことってなんだ?だっこか?」


「違うぞ!お前、おれの仲間まだ全部しらねぇだろ!だからみんな紹介してやるんだ!」


「ええええ!?」


船医はびくりと肩を震わせた。船長はしししと笑う。


「これからみんなと一緒に過ごすんだぞ!だからみんなのこともっと知れ!なっ!」


「う、うん。でも」


さっきは歓迎の乾杯をしてくれたが、また間近で見ておびえられたりはしないだろうか。怖がられたりしないだろうか。船医はびくびくと震えだす。だが、船長はおかまいなしだ。大丈夫大丈夫と繰り返して笑う。


「じゃあさ、お前誘ったナミからにしよう!」


「!」


「ナミー!」


船長は航海士の元に船医を抱えたままダッシュした。そしてちゃんと暖かい服を着て王女ビビと談笑している航海士に近づく。


「あら、飲んでる?チョッパー」


「お、おれ。まだお酒慣れてなくて…ジュースなんだ」


「いいじゃない。雰囲気が大事よ。で、どうしたの?また診察?」


「え、えと」


「おれがみんなをチョッパーに紹介していってるんだ!」


船長がニッと歯を出して笑う。航海士はなるほど、と笑って、船長からひょいと船医を取り上げた。


「じゃあ、紹介して」


「おう!こいつは航海士のナミ!地図かくのうまくて金にきびしーんだぶ」


船長はこつんと優しめに航海士に殴られた。びくっとした船医にウインクする。


「金に厳しい、じゃなくてお金が好きなだけよ。あとみかんが好き」


「航海士って地図を書く仕事なのか?」


「それもあるけど…あとは風をよんで次の島に向かうための進路をとったりするの」


「むずかしそうなんだなぁ」


「ええ。だから倒れたら大変なの」


だから、治療頼むわね。航海士はそう言って船医をぎゅっと抱きしめた。船医はまた腕の暖かさを感じ、うれしそうになる。


「じゃあ次はビビの番」


「おう!ビビは王女なんだ!」


「お、王女?」


頭にぽんと悪の王、ワポルの顔が頭に浮かんだ。だが、ひょいとビビに体を抱えられる。


「大丈夫。あんな悪い王、なろうったってなれやしないわ」

「ほ、ほんとか?」

「ええ。そうならないために、今動いてるんだもの」

にこりと優しく笑うビビに、船医はどこか安心感と共にこの王女を手伝ってあげたいという感情を覚えた。船長はそれをみてにっと笑い、航海士が付け足す。

「ビビは自分の島を救うためにがんばってるの。で、私たちはそれのお手伝い」

「10億ベリーで!」

「余計なことは言わんでよろしい!」

ごん、と今度は少し強めに航海士は船長を殴った。船医はびくっと震え、航海士は優しいけれど逆らってはならない人物だと悟った。

「よひ、じゃあつぎいふほー」

「ル、ルフィ大丈夫かー!?」


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