□02.お気に入りの赤い靴
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彼女には赤が似合う。
いつもより美しく、綺麗に魅せてくれるのだから。



手で脚を優しく撫でる。するとクスクスと笑い出す。
それがかわいらしくて何度も丁寧に触れて爪先に口付けを落とす。
彼女がとても愛おしくて。
透けるような白のしなやかな脚に欲情してしまう。
彼女を例えるなら、白雪姫。
じゃあ自分は醜い欲に負けた魔女にでもなろうか。
毒林檎を彼女に与えて傷一つ無く自分の物にしてしまおう。



「っ…!」



あまりに深く考え込んでしまったのだろうか。
彼女の脚に爪を食い込ませ引っかいてしまった。
痛みに反応した彼女の声が聞こえる。
ごめん。あぁごめんよ。
傷には血がぷくりと浮かび上がり、次第に脚のラインに沿って重力に沿って赤い道を作っていった。
その血は爪先まで来ると爪で溜まり滴を零した。
するとまるでペディキュアを塗ったように赤は爪に広がった。


彼女には赤が似合う。
君が赤を身につけると僕はとんでもない程に惹きつけられる。



そして僕らもこの赤に惹かれて出逢えたのだから、ね。




お気に入りの赤い靴
(それは僕らの赤い糸さ!)






end




...........
ユンは絶対壊れキャラだてば!
って思ってます…ショボン←


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